アルジェリア人質事件がイギリスで裁判へ

2014.9.16


 BBCによれば、昨年、アルジェリアのガス施設で包囲中に殺されたイギリス人男性6人、イギリス人居住者1人の死に関する審理が犠牲者の家族の要請で開かれました。

 アメナスの施設(Amenas)はイスラム系民兵により2013年1月に襲撃されました。労働者40人と民兵29人が包囲中に殺されました。包囲はアルジェリア軍によって支配を回復した時に終わりました。

 犠牲者1人の父親がロンドンでの審理で、息子を殺した者を許さないと言いました。アメナスで殺されたイギリス人は、ゲーリー・バルロー(Garry Barlow)、カールソン・ビルスランド(Garry Barlow)、スティーブン・グリーン(Stephen Green)、セバスチャン・ジョン(Sebastian John)、ポール・モーガン(Paul Morgan)、ケニス・ホワイトサイド(Kenneth Whiteside)です。

 審理はロンドンへ移送したコンロビア人、カルロス・エストラーダ(Carlos Estrada)の死因も調査しています。

 先週、イギリス政府が証拠として審理の検死官が「慎重に扱うべき題材」を証拠として提示する可能性を示した後、裁判官によって解任されました。声明の中で、ペネロペ・ショフィールド(enelope Schofield)は、政府当局が「審理に関係がある可能性があると考える慎重に扱うべき題材があり、この題材は裁判官だけが評価できる」と言ったあと、主任検死官により退任するよう求められたと言いました。彼女は、裁判官の決定が家族と目撃者に圧倒的な影響を与える長期の延期を意味すると思ったので、最初は拒否したと言いました。しかし、王室顧問弁護士のニコラス・ヒリアード裁判官(Judge Nicholas Hilliard QC)は現在、予定日通りに裁判を開けるので、審理を行うことが正義に適うと考えて決めたと、彼女は言いました。


 記事は一部を紹介しました。

 当サイトで安倍政権と外務省が対処を間違えたと批判している、アルジェリア人質事件で新しい情報が出ました(関連記事はこちら 10)。

 ショフィールドの解任と、その理由が気になります。もしかすると、アルジェリア軍による直接的な攻撃によって死亡した人がいて、それに対してイギリス政府が開示を渋っているのかも知れないと考えました。省略しましたが、記事には被害者の死因も書かれていて、それは爆発物の爆発や銃創とされています。銃創の中に、アルジェリア軍が撃ったと考えられるものがあるのかどうかが気になります。ただ、ライフルマークの照合などは行えなかったでしょうから、この仮説も薄いと感じています。

 続報があれば、何か分かるかも知れません。

 


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