沖縄米軍基地で宗教的展示物の問題が浮上

2018.4.11


 military.comによれば、米海軍は沖縄で、軍病院内での公の展示を通じて、日本の民間人を不法にキリスト教徒に転向させようとしているとの訴えを調査しています。

 金曜日サンディエゴに拠点を置く海軍西部医療部の指揮官、ポール・D・ピアーゲン少将(Rear Adm. Paul D. Pearigen)は、海軍の最大の在外病院である沖縄米海軍病院に調査を命じました。

 ピアーゲン少将は、沖縄の隊員26人と国防総省の民間人職員と彼らの家族を代表して非営利団体「Military Religious Freedom Foundation」が火曜日に司令部にした7ページの訴状に対応しています。

 彼らは3月26日に軍師帰還が病院の公共ギャラリーの中に戦時捕虜/行方不明者の展示物にキリスト教の聖書を置いたと主張します。

 「行方不明者」の展示物のプラカードは、訪問者に英語と日本語で、宗教書は神の下に一つの国を創設し、我が国から失った人たちを支えるために、信仰を通じて得た力を表していますと語りました。

 「展示品のプラカードの声明は違法であるだけでなく、過激な原理主義的キリスト教の一派からの憲法違反の布教活動です。それは国防総省と海軍省の規則のあからさまな違反で、他の宗教の信者すべてを無視し、無宗教の人々すべてを完全に無視しています」とニューメキシコ州に拠点を置く団体を代表するニューヨーク州ロチェスター市の弁護士、ドナルド・G・レオコフ・Jr(Donald G. Rehkopf Jr.)は正式な訴状に書きました。

 合衆国憲法は軍隊のような公のオフィスで宗教的な試問を禁止し、国防総省の規則は司令部にあらゆる信仰を他の者に宣伝することを禁じます。

 675,000以上の受益者を扱う、ピアーゲン少将の海軍西部医療部は西太平洋地域で最大の海軍医療システムです。それはサンディエゴ海軍基地に司令部を置き、米西海岸沿いとハワイ、日本、グアムに医療と歯科医を統制します。

 レオコフへの金曜日の電子メールで、海軍西部医療部の法務官補佐、デビッド・オストランダー(David Ostrander)は、「我々は現在、問題を調査していて、後に続く情報がある」と示唆しました。

 ピアーゲン少将の法務部のエドワード・オブライエン中佐(Cdr. Edward O'Brien)宛のメッセージは返信がなく、少将の報道官、マイク・アルバレズ(Mike Alvarez)は、彼は現在、調査の状態を特定しようとしているところだと言いました。

 「我々は週初めに最初に病院に連絡しましたが、彼らはこれに対処しませんでした」と、下空軍将校で、団体の創設者のマイケル・“マイキー”・ウェインシュタイン(Michael "Mikey" Weinstein)は、金曜日の電話インタビューで言いました。「これは単純なはずです。我々はこの問題に何度も、どこででも関わっていますし、素早く対応してきました。ここでは、彼らは日本人を改宗させるためにフレーズを日本語に翻訳していました。これは日本との条約に違反するかもしれません」。

 ウェインシュタインは26人の申立人の16人は、ローマカトリック教徒と数名のプロテスタントを含むキリスト教徒で、残りはユダヤ教、ネイティブアメリカン、神道派、仏教徒、無神論者、不可知論者だと言いました。

 書面化された訴状によると、ウェインシュタインは沖縄の海軍将校から、指揮官が他の任務で一時的に不在のために、この問題を少なくとも1ヶ月間は解決できないかもしれないと言われました。

 彼は海軍に聖書を展示から取り除くよう求め、「神の下に一つの国を」の文言を外し、問題の独立した調査を開始し、責任がある者たちに適切な懲戒処分を与えるよう求めました。

 ウェインシュタインは復活祭以来、彼の組織は軍部隊による広範な宗教上の違反行為の疑いに不満を持つ沖縄の兵士を含めた117人の新しい依頼人を得てきたと言いました。

 沖縄海軍病院はキャンプ・フォスターの中にあり、海兵隊司令部の指揮下にあります。

 11月、ウェインシュタインと「the American Civil Liberties Union」の彼の法律チームは、サンディエゴの海兵隊徴所の当局者に、公共の場所にキリスト教徒のキリスト降誕の場面のさらなる展示を禁止させました。

 今年はやく、27歳の現役、退役、海兵隊帰還兵は事務所指揮官のウィリアム・ジュニー准将(Brig. Gen. William Jurney)に、他の信仰を持つ兵士たちに同様の宗教展示を降誕の場面がある場所に立てることを許す新しい方針を求めました。

 団体によれば、申立人の20人は、12月ごとにハヌカ祭りの7本枝の燭台を求めるユダヤ人で、残りのキリスト教徒や無神論のものでありながら、宗教的な公平性で燭台を立てるのを望みました。


 これは意識の高さゆえに起きる事件ですね。宗教にいい加減な態度の軍隊では問題にすらされないことです。

 日本人の感覚では、この程度の展示物で宗旨変えする人はいないと思いますが、米軍ではしばしば問題になります。

 米軍は当然、あらゆる宗教を受け入れますが、キリスト教の影響が多いことでも知られていて、基地内に教会があったり、宗教的な展示物が置かれ、それが問題となることがあります。

 当サイトでも、2010年に置きた、キリスト教に関係する像と旗が軍が関係する場所に掲示され、大問題となった事件を紹介したことがあります。(過去の記事はこちら

 日本では、この問題は報じられていないようです。日本ではあまり関心が持たれないかもしれませんが、どのように解決されるかが気になります。

 

 

 


Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.