アルカイダがインド亜大陸での活動を宣言

2014.9.4


 alarabiya.netによれば、アルカイダの指導者、アイマン・アル・ザワヒリ(Ayman al-Zawahiri)は水曜日、ビデオメッセージで、世界的なイスラム過激派運動は、その闘争を導くために、インド亜大陸で新しい部門を開始したと言いました。

 テロリズム監視グループ「SITE」が見つけた過激派のインターネットフォーラムに投稿されたビデオの中で、ザワヒリは新しい力はこの地域でイスラム教徒を分断する人口の境界を破壊すると言いました。

 アルカイダはその指導者たちが隠れ家と考えるアフガニスタンとパキスタンで活発に活動しますが、ザワヒリは「Qaedat al-Jihad(聖戦の基地)はインド、ミャンマー、バングラデシュと戦う」と言いました。「この存在は今日確立されたのではなく、インド亜大陸のムジャヘディンをひとつの存在へ結集する2年以上の神聖な努力の成果です」。

 「それは復活したイマム、族長オサマ・ビン・ラディン(Osama bin Laden)の要請を公布するために形成された存在です。彼にアラーの慈悲がありますように」と彼は言いました。彼は「ウンマ(umma・イスラム国)に、敵に対する聖戦を行い、土地を開放し、統治権を復活させ、カリフを復活させるために、「タウヒッド(tawhid・一神教)」を中心に結集するよう要請しました。

 彼はグループがアフガンのタリバン指導者、ムラー・ムハマッド・オマル(Mullah Muhammad Omar)の全般的な指揮を認め、パキスタンの民兵アシム・ウマル(Asim Umar)に主導され、スポークスマンを雇うだろうと言いました。


 記事は一部を紹介しました。

 最近、イスラム国の成功に隠れて名前が出ないアルカイダが宣言を出しました。これでインドでテロ攻撃が増加するかというと、それは少し疑問です。というのは、2007年にアルカイダがインドで活動の徴候を見せた後、大きな動きはなかったからです(関連記事はこちら)。今ごろ、活動を再開すると言われても、本当なのかと疑ってしまいます。しかも、アフガンとパキスタンの武装勢力の助力を得ないと活動できないようです。これでは、テロ志願者はますます、アルカイダではなくイスラム国へ流れそうです。

 一方で、インドの情報機関は対テロ活動で無能だという心配な記事もあります(関連記事はこちら)。

 それにしても、タリバンの指導者オマルの名前が出たのは驚きです。本当にまだ生きているのでしょうか?。

 


Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.