南スーダンで国連ヘリが撃墜される

2014.8.27


 BBCによれば、国連は南スーダンのベンティーウ(Bentiu)で国連の貨物ヘリコプターが墜落し、撃墜されたという未確認の報告があると言います。

 乗員3人が死亡しましたが、1人が生き残ったと、南スーダン国連派遣団は言い、調査が進行中と付け加えました。国連当局者は、Mi-8ヘリコプターは撃墜されたとみられると言いました。

 石油が豊富なユニティ州(the Unity state)の首都ベンティーウは、何度か支配者が代わりましたが、現在、停戦中です。月曜日、紛争当事者たちは連立政権政府を作るために45日間を与えられました。

 政府当局者は、反政府指揮官ピーター・ガデット(Peter Gadet)の部隊がヘリコプターを撃墜したと訴えました。ガデットの部隊はコメントしていません。


 記事は一部を紹介しました。

 さらに詳しい状況報告は国連報告に書かれています(報告書はこちら)。

 停戦中に国連のヘリコプターを撃墜したのは重大です。国連報告書によると、ヘリコプターは定期的な輸送任務の途中、午後の明るい時刻に撃墜されており、政府軍のヘリコプターが攻撃を試みていると誤認した可能性は排除できます。

 国連を信頼しないのは反政府派だけではなく、南スーダン政府も国連と対立しています。しかも、双方に和解の兆しは見えません。何度も指摘しているように、南スーダンは「戦地」です。そこに自衛隊を派遣しているのは、日本政府の違法行為だと、私は考えます。

 関与を疑われている指揮官のガデットは、民間人への暴力行為で目をつけられている危険人物です(関連記事はこちら)。

 


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