対立する南スーダン指導者が金曜日に会談?

2014.5.7


 BBCによれば、南スーダンの対立する両政治家が金曜日に会談を行うかもしれないと、潘基文国連事務総長(UN chief Ban Ki-moon)は言いました。

 サルバ・キール大統領(President Salva Kiir)とレイク・マシャル氏(Riek Machar)は、潘事務総長の南スーダンの間に彼の安全を保証しました。

 これとは別に、アメリカは両者の軍指揮官を対象として制裁を行いました。南スーダン大統領警護隊指揮官のマリアル・シノウム(Marial Chinoum)と反政府軍指揮官のピーター・ガデット(Peter Gadet)は民間人に対する言語道断の暴力を犯したと、ジョン・ケリー国務長官(Secretary of State John Kerry)は言いました。

 首都ジュバへの1日訪問の間、潘事務総長は紛争は無意味だと言いました。「私が今日、見聞したものは、私の心を引き裂き、魂を怒らせます」。彼は、南スーダンの指導者は行われた犯罪の裁きと説明責任を貫き、紛争を生んだ原因に対処しなければなりません」。ケリー長官は、先週南スーダンを訪問した間に、キール大統領とマシャル氏が会合を行うように取り付けました。潘事務総長は、金曜日にアジスアベバ(Addis Ababa)で会議を行うという意味の保証を受け取ったと言いました。しかし、マシャル氏は現在、姿を隠しているので、金曜日までに参加できない可能性があるもののの、ベストを尽くすと言ったと付け加えました。

 一方、ウガンダのヨウェリ・ムセベニ(President Yoweri Museveni)は、紛争における彼の役割を擁護し、南スーダンが軍事支援に対価を払っていることを否定しました。ムセベニ大統領はBBCのアフリカ向け放送で、苦境に立つ政府から受けた、憲法に反する変化から防衛するという要請に応えたと言いました。彼は、制裁は地域的な集団に支援されるなら、和平プロセスを妨害する指導者に対する制裁を歓迎するとも言いました。


 記事は一部を紹介しました。

 この会談が実現する可能性は、かなり低いと思います。

 特に、マシャル氏が安全に隣国のエチオピアへ出国する手段を得られるか。本人や側近がそれを信じられるかという問題があります。両者共に、ケリー長官に早く帰って欲しくて、適当に返事をした可能性の方が高いでしょう。ケリー長官も、潘事務総長もそれは分かっているでしょう。しかし、成果のない南スーダン紛争の調停では、こんな話でも成果として言わなければ、他に言えることがないのです。そもそも、現段階で会ったところで、何を話すというのでしょうか。何の材料もないのです。

 国連南スーダン派遣団(UNMISS)は失敗に終わる可能性が非常に高くなっています。防衛省のホームページを見る限り、そんな可能性は微塵も感じられないのが皮肉です。


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