ダマスカス国際空港にロケット攻撃

2013.5.4


 BBCによれば、シリアのダマスカスに近いシーア派の尊敬される人物ハージャル・イブン・アディ(Hajar ibn Adi)の聖地が冒涜され、派閥間の抗争を激化させそうです。

 また、金曜日にダマスカス郊外で、反政府派が国際空港に向けてロケット弾2発を発射しました。ロケット弾は民間航空機1機に損害を与え、燃料貯蔵庫を燃やしました。


 記事は一部を紹介しました。前半は約40人がシリア北部で虐殺されたことが書かれていますが、こうした事件は多く起きており、戦況に関係しそうな後半の部分だけを取り上げます。

 ハージャル・イブン・アディは660年に死亡した聖人のようです。先日、ヒズボラ指導者から、マホメットの孫の名前がついた聖地が破壊されるようなら報復が宣言されています(記事はこちら)。今回壊れたのは別の聖地のようですが、非常に気になる情報です。

 ダマスカス国際空港は3月にも攻撃を受けています(記事はこちら)。今回の攻撃も挨拶みたいなものですが、徐々に反政府派が優勢になりつつある証拠です。

 最近、戦況に関する情報が減っているのが気になっています。何も動いていない訳はありません。情報が途絶えると、現状と認識の乖離が心配です。


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