来年、初の女性潜水艦乗員が配備に

2010.10.23

 military.comによれば、2ダースの女性が来年末までに4隻の潜水艦に登場する見込みです。

 6人の女性将校は原潜「ワイオミング(USS Wyoming)」、「ジョージア(USS Georgia)」、「メーン(USS Maine)」、「オハイオ(USS Ohio)」の乗員に加わります。女性は3人ずつ、潜水艦の2つの班に割り当てられます。

 「ワイオミング」と「メーン」は弾道ミサイル原潜で、ジョージアとオハイオは巡航ミサイル原潜です。これらの潜水艦には「ブルー班」と「ゴールド班」の2つの班が割り当てられ、担当海域にいる時間を最大にするため、航海ごとに交代します。各班の2人の女性は潜水艦将校に、3番目の女性は戦闘資格を持つ代理将校となります。

 彼女らは原子力学校、原子炉のプロトタイプを用いた訓練、潜水艦将校基礎課程の後、最初の潜水艦の任地に配属されます。潜水艦への配属は、2011年12月に始まると予想されます。24人全員が特定され、同時に新しい班に参加しますが、訓練中のために海軍は氏名を公表していません。

 米海軍は1973年に非戦闘用に限った水上艦に、1993年に戦闘用の水上艦に女性を乗船させるようになりました。


 女性の潜水艦搭乗は順調に進展しているようです。(関連記事

 記事で説明しているように、潜水艦には乗員が2班あります。これは常時、艦を活用できるようにするためです。数ヶ月間の航海を終えると搭乗していた班は下船し、もう一つの班に艦を引き継いで休暇に入ります。このため、女性将校も班に一人ずつ配置し、緊急用にもう1人が待機する形にするわけです。

 話は変わりますが、韓国の天安撃沈事件でロシアが報告書を出す予定でしたが、未だに公開されていないようです。韓国では、なぜか自国の報告書に対する疑問が起きており、ロシアが報告書を公表しないことが根拠の一つとなっています。ロシアはロシアの事情があって公表しないのでしょうから、こういう韓国人の見方は理性的な判断とはいえず、自国政府に対する強い不信を感じます。

 それから、イギリスで原潜「アステュート(the HMS Astute)」が座礁する事故が起きています(記事はこちら)。



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