原子力潜水艦に女性が搭乗?

2009.9.25



 military.comによれば、米海軍の文化に新しい変化が起こるかも知れません。マイケル・マレン海軍大将(Adm. Michael Mullen)が、原子力潜水艦に女性隊員が乗れるようにすることを提唱しました。

 マレン大将は上院軍事委員会で「我が軍の多様性を向上させる提唱者として、私は我々が女性たちの機会を広げ続けるべきだと信じます。私が変えたいと考える政策の一つは、彼女たちが潜水艦に乗るのを禁じている規則です」と述べました。海軍は15年前に女性が水上艦に乗ることを認めましたが、潜水艦への搭乗は禁じてきました。米海軍は、寝台、トイレとシャワー施設を女性用に設置するのは法外な金がかかると言います。10年前から米海軍は「軍務における女性に関する防衛査問委員会(the Defense Advisory Committee on Women in the Services)」から潜水艦への女性の登場を認めるよう大きな圧力を受けてきました。1999年に、このメンバー数名が異なるクラスの潜水艦に数日間搭乗し、その秋に女性の登場を認めることを満場一致で海軍に勧告しました。長期的に、委員会はバージニア級潜水艦を女性が乗れるように設計を変更することを求め、短期的にはより大型のミサイル潜水艦に女性を登場させるよう求めました。記事にリンクしたアンケートでは、私が確認した時点ではアンケートは実施中で、賛成が28%、反対が72%でした(最終的な数字は変化する可能性があります)。

 小型の攻撃型原潜は、これから女性が乗ることを前提に設計し、より大きなミサイル原潜なら、女性が乗れるように改造するスペースがあるだろうというのが、査問委員会の趣旨です。水上艦と違って、潜水艦は完全に閉鎖されています。しかし、同じ閉鎖空間を持つ乗り物であるスぺーシャトルにだって女性が乗っていると言うこともできます。そうだとすれば、潜水艦に女性が乗ってもおかしくないといえます。変化を恐れて何もしないよりは、一歩踏み出してみるべきでしょう。


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