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ティルマン事件でラムズフェルドを召喚

2007.8.2



 military.comによれば、パット・ティルマンが味方の誤射で死亡した事件を再調査する委員会は、前国防長官のドナルド・ラムズフェルドを証人として喚問することを決めました。

 ピート・グレン国防長官は国防総省による事件の隠蔽を否定し、自分は何も知らなかったと主張しています。しかし、ティルマンの故郷の代表であるパット・ホンダ上院議員は「多数の軍高官が真相を知っていたのに、文民の上司に知らせないとは考えられません」と指摘します。同委員会はフィリップ・ケンジンガー中将(Lt. Gen. Philip Kensinger)の事件処理についても厳しい批判を行っており、少将への降格は徐々に固まりつつあります。

 久しぶりにラムズフェルドの名前が出てきました。公聴会でティルマンの死の真相を知っていたかどうかを追及するのは難しいでしょう。いくらでも言い抜けができるからです。いまやラムズフェルドが真相を知っていたかどうかに関係なく、この戦争が隠蔽だらけという印象は隠しきれない状態になっています。もともと、この戦争にはアフガニスタンに侵攻した直後、カンダハルの空港で特殊部隊が武装勢力と野戦を行った時、死傷者が大勢出たのにそれを隠した事件がありました。事件が発覚したのは政府内部からの告発のためでした。だから、ティルマンの事件も疑われるのでしょう。先日レポートしたジェシー・スピルマンの裁判も始まりました。アメリカ人にとっては、プライドを傷つけられる日々が続くようです。

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