2010年4月の投稿

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投稿者:匿名希望
日 付:2010.4.28


こんにちは、○○と申します。

"Spikes Military Affair Review", いつも興味深く拝見しております。

さて、4/26付け記事「英雄的行為の捉え方」において、気になるところがありましたのでメールさせていただきました。
記事内で、"the Distinguished Flying Cross"の記述以降、「海軍」が「空軍」と記述されております。 おそれく、"the Distinguished Flying Cross"を「空軍殊勲十字章」と翻訳してしまったところからずれてしまったのだと思います。

"Distinguished Flying Cross" は「殊勲航空十字章」ないし「「殊勲飛行十字章」と訳すほうが適切と思います。
Wikipediaでば、"Distinguished Flying Cross" を以下のように記述しています。

http://en.wikipedia.org/wiki/
Distinguished_Flying_Cross_%28United_States%29

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The Distinguished Flying Cross is a medal awarded to any officer or enlisted member of the United States armed forces who distinguishes himself or herself in support of operations by "heroism or extraordinary achievement while participating in an aerial flight (後略)
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軍種に関係なく、航空機搭乗員への勲章と思われます。

ところで「沖縄県民集会に対するアメリカ人のコメント」の記事に関して、私も元記事のコメント欄を見てきました。「だったら基地を引き揚げろ!」という意見が多いのはまぁ理解できますが、「われわれは戦勝国ではなかったのか? 日本はそれを忘れているのか?」 という意見が多く目に付いたのが意外でした。
まだ日本を占領国だと思っているのか、単に「勝ち戦」が第二次大戦以降少ないのでノスタルジーに浸っているのかはわかりませんが。

個人的には沖縄の米軍基地問題は、米軍人の犯罪に対する検挙が難しい、というところに集約されてしまうのではないかと思っています。基地があっても、三沢や横田、厚木周りでは、あまり「基地反対」の話を聞きません。まぁ厚木では騒音問題での反対はありますが。にもかかわらず沖縄でこれほど反対の声が強いのは、やはり基地が多いことに加えて、軍人の犯罪者の逮捕・処罰がなかなかできないということへの苛立ちが根っこにあるのではないかと思うのです。
元記事内にも米軍人の犯罪に対して「This is very unfair」という言葉が載っていましたが、これについてもっと注目してもらえればよいと考えています。

長文、失礼いたしました。

今後とも活躍を期待しております。


 ご指摘ありがとうございます。早速修正しました。どうしても書いたものを見直す時間が少なく、誤字や表記の統一が完全に取れずにいます。気がついた部分では直していますが、すべてに目が行き届きません。

 もう一点、アメリが側の反応で驚いたのは、普天間地の問題が日米安保体制の解消と受け取られていることです。それとこれとはまったく別問題だと思うのですが、二つがセットで語られています。これにも私は強い違和感を感じるのです。いまだ、世界はちょっとした言葉や習慣の違いで、簡単に誤解に陥るのだと再認識させられる話です。

 似たような話があります。映画「硫黄島からの手紙」が公開された後、日本が「硫黄島」の公式な読み方を「いおうとう」に決めたことがありました(関連記事はこちら)。ごく妥当な決定でしたが、アメリカではちょっとした騒ぎになりました。また、別の記事でも「いおうじま」は凄惨な戦闘と続く二十年間の占領という恥辱を伝えると、理解しにくい説明が書かれています。

 こんな状況は早く卒業したいものです。(スパイク)

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