米軍のアフガン撤退は順調に進行中

2020.6.22



 military.comに よれば、タリバンは金曜日、アメリカがアフガンの軍事プレゼンスを減らす約束をこれまでのところは守っているといい、アフガ ニスタンが西洋に対する将来の攻撃の出発点として使われるかもしれないという懸念を払拭しました。

 この地域の米軍の最高指揮官は、2月に武装勢力と合意した取り決めに従い兵数を約8,600人に削減したといいましたが、 状況は来年までに完全撤退を満たされなければならないと警告しました。

 米中央軍指揮官、ケネス・マッケンジー大将(General Kenneth McKenzie)は「状況は我々を満足させるもの、米本土への攻撃がアフガニスタンから生じないことを満たす必要があります」といいました。

 マッケンジー大将は、タリバンはイスラム国グループの友人ではないが、彼らがニューヨークとワシントンに対する9月11日 の攻撃を行ったグループ、アルカイダに対して何をするかについて「言葉でなく行動」をみる必要があるといいました。

 「我々が前進する中で、彼らがどう交渉に参加しているか。我々はタリバンがやっていることに特に注目しています」と、彼は 木曜日の「the Aspen Institute」が主催したパネルディスカッションでいいました。「審判員は依然、非常に足りません」。

 タリバンは金曜日、2月の取り決め、「特にアフガニスタンから彼らに向かう脅威についてのアメリカと西欧の懸念」に取り組 んでいるといいました。

 「わが国は誰に対しても利用されることはないでしょう。彼らは心配すべきではありません」とタリバンの公報、ザビウラ・ム ジャヒッド(Zabihullah Mujahid)はAFPにいいました。

 2月の取り決めはアメリカと外国の兵士に、9月11日の攻撃に続いてワシントンがこの国に侵攻してから約20年後の 2021年中期までにアフガニスタンから撤退することを求めます。

 合意のもとで、アメリカは武装勢力からの安全の保証と、カブールのアフガニスタン政府との和平交渉を維持する誓約と引き換 えに全兵士を引き上げ得るといいました。

 しかし、最近の専門家の国連安保理への報告は、アルカイダとタリバンは「密接なまま」で、アメリカとの交渉について定期的 に競技を行っているとしています。

 ここ数週間、タリバンとの交渉に接近しているアフガン政府は、イスラム国とアルカイダのようなグループに国内で攻撃を行う ためにプラットフォームを提供していると長い間、非難しています。

 11月の再選に向けて立候補しているドナルド・トランプ大統領(President Donald Trump)は、できるだけ早く米兵をアフガニスタンから出したいと、繰り返し述べています。



 現時点では、タリバンが約束を守り、米軍が完全撤退できるかは明言できません。他の武装勢力と米軍のバランスをとりなが ら、事故の存続を図っていく可能性もあります。

 トランプが完全撤退を急いでも、その結果、アメリカやヨーロッパがテロ攻撃を受けるようなことがあれば、汚点に転じますか ら、側近たちが止めるでしょう。

 どちらかといえば、タリバンが主導権を握っている形です。とにかく、様子を見ていくしかありません。


 


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