イラン将軍暗殺で米選抜徴兵サイトがクラッシュ

2019.1.12


 military.comに よれば、アメリカの空爆がイラクで有名なイラン人の将軍を殺した翌日、選抜徴兵システムのウェブサイトがクラッシュしまし た。

 「第三次世界大戦」がツイッターでトレンドになりました。ソーシャルメディア上の若者たちは、連邦学生ローンの申請の例外 規定を無視することが彼らを訓練基地へ入れようとしているのかどうかで迷わされていました。

 「とりあえず、われわれ肥満の者は安全です。」と、ある者はツイッターで冗談をいいました。

 一部の者たちは、彼らが徴兵のために登録されたかを知るために、選抜徴兵制のウェブサイトに流れたようです。

 「誤った情報が広がったため、我々のウェブサイトはこの時に高いトラフィック量を体験しています。登録しようとしたり、登 録を確認するなら、我々がこの問題を解決するために活動しているので、今日の後刻にチェックしてください」と選抜徴兵局は金 曜日にツイートしました。「皆様の忍耐に感謝します」。

 退役軍人たちは、彼らを個人緊急予備役へ引っ張り出すことに行く命令について考え込んでいました。その他の者たちは、一部 の兵士を契約最終日の後に制服を来たままにするストップロス命令が復活することを心配しました。ある者はストップロス命令は 「9/11の後、ストップロス命令は軍人家族を混乱に陥らせたままにした」といいました。

 Military.comは、徴兵制、ストップロス命令が到来し、退役軍人を軍隊へ呼び戻すのならば、混乱を早く済ませ、 何がありそうで、ないのかを見出すのを助けるために、軍隊の人事専門家と歴史家に連絡しました。

1.徴兵制は議会制定法なしには復活しない

 男性を軍隊へ入れる徴兵制は1973年に無効になりました。現在、議会はそれを復活させるために議案を通過させて、大統領 がそれを法律にするために署名しなければなりませんと、軍事、国家・公共サービス委員会の副議長を務めた元陸軍の人的資源の 指揮官のデブラ・ワダ(Debra Wada)はいいました。

 議会は、これ以上必要かどうかと女性が登録する必要があるべきかを含め、選抜徴兵制に関する数多くの問題を考える任務を負 いました。

 「下院と上院は共に法案を可決しなければなりません。私たちが過去2年間見てきたとおり……私は人々にそれが起こりそうか どうかを判断させたいのです」と彼女はいいました。

2.登録は戦争へ行くことを意味しない

 18歳から25歳の男性は法律により、選抜徴兵に登録する必要があります。そうしないと、連邦の仕事が得られない、学生 ローンの資格を得られないといった、生涯にわたる処罰を受けます。

 登録したほとんどの男性は、運転免許証の取得や連邦学生ローンの申請など、「受動的な方法」を通じてそうします。こうした 個人を軍隊へ送り込む徴兵は、その政策をもとに戻すだけでなく、抽選システムの間に彼らの数字を呼ぶ必要もあります。

 ワダは委員会が徴兵に関する多くの混乱と誤った情報の証拠を見つけたと、つけ加えました。誤った情報がオンラインで拡散し たために選抜徴兵制のウェブサイトがクラッシュしたことは、徴兵のプロセスにより多い明晰さが必要なことを示します、と彼女 はつけ加えました。それは委員会の彼女とその他のメンバーが検討している題目の一つです。

 「我々はアメリカの大衆に、選抜徴兵制がどんなもので、登録することと実際の徴兵自体との違いを教えられるかもしれませ ん」とワダはいいました。

3.徴兵は最後の選択肢

 戦争と軍隊を研究する、チャペルヒル(Chapel Hill)にあるノースカロライナ大学の歴史学教授、リチャード・コーン(Richard Kohn)は、徴兵を復活させるいかなる提案も、「何年もの間、議会に提案された最も人気のない提案の一つです」といいました。

 アメリカが多くの地上部隊を必要とする深刻な脅威にさらされると、徴兵への賛成が増える可能性があると、コーンはいいまし た。しかし、イランがカシム・スレイマニ少将(Maj. Gen. Qasem Soleimani)殺害に報復を宣言した後でも、アメリカは「いま、それとはかけ離れています」と彼はつけ加えました。

 軍隊は大勢の新兵を訓練するインフラもないと、コーンはいいました。

 ワダの委員会は、選抜徴兵制を有効なままにするかを決定していませんが、彼女は徴兵制を「緊急時にガラスを割る」選択肢だ と説明します。

4.一部を除いてストップロス命令の可能性はある

 紛争時には、軍隊は契約で合意した離隊の日を過ぎた一部の兵士を留めおけます。

 この方法はストップロス命令と呼ばれ、指揮官たちは9/11後、湾岸戦争とその他の最近の紛争で用いました。

 2014年から2017年まで陸軍の人的資源・予備役局の次官補を務めたワダは、命令は「道具箱の中の道具」のままだとい いました。軍指揮官たちが個人緊急予備役の退役軍人を彼らを選んだり、徴兵を招集する前に、こうした者たちを部隊へ戻しそう な理由は、彼らが最も準備が整った一団からだと、彼女はいいました。

 「いま一揃いの技術を持ち、訓練を受けている人たちを維持したいと思うものです」とワダはいいました。

 大規模な戦争が起きない限り、国防総省は情報や偵察部隊を務めた者のような、特定の技術を持った兵士を戻そうとするでしょ う。

5.個人緊急予備役は特定の技術者に絞られそう

 軍指揮官たちが応援を膨らませるために個人緊急予備役に転じる場合、そうなる可能性が高いと、ワダはいいました。個人緊急 予備役の者たちは現役兵に残され、どんな訓練の予備役部隊にも配置されません。

 ワダは軍師機関たちは、個人緊急予備役に転換する前に、その他の軍の要員を第一に活用しそうだといいました。そして、それ は特定のコミュニティで不足を満たすために限られそうです。

 彼らはたとえば、イランのような国からの驚異の類と戦うために、サイバー戦士を必要とするかもしれないと、彼女はいいまし た。

 「しかし、彼らは個人緊急予備役の人々を招集する前に予備役と州軍を招集するでしょう」と彼女はつけ加えました。

 アメリカは危機に際して最も早く混乱し、最も早く元に戻る性質があるといわれます。今回のパニックもその一つで す。なので、あまり心配することはありません。ここに書かれた徴兵制の基礎知識は、いまさら聞けない徴兵制に関する格好のガ イドになるでしょう。

 現在、日本でも徴兵制の復活を叫ぶ人たちが増えています。若者に国防の意識を植え付けるには徴兵制が一番だというわけです が、そういう人たちは大抵が兵役適齢年齢を過ぎているものです。防衛大臣も務めた稲田朋美は徴兵制を支持していますが、自分 の子供が自衛隊に入るのは絶対に嫌だと、矛盾することを公言しています。徴兵制を支持するのなら、真っ先に自分の子供を入隊 させ、模範を示すべきでしょう。ナチス時代の宣伝大臣ゲッベルスの妻、マグダはアドルフ・ヒトラー総統が自殺すると、自分の 6人の子供を自ら毒殺し、夫と共に自殺してヒトラーの後を追いました。何もかも、ヒトラーと国家に捧げた女性といえます。徴 兵制を支持するのなら、この程度の狂気は必要なのでしょうが、稲田氏にはなんの覚悟もありません。

 この記事を読めばわかるように、米軍の人事を担当した専門家ですら、徴兵制の前に行われる手段がいくつもあると述べていま す。自衛隊にも予備自衛官制度があり、予備自衛官補制度もあります。おそらく、日本でもアメリカと似たような形で、まず予備 自衛官と予備自衛官補を招集することになります。大勢を招集する徴兵制が行われる可能性は低く、そもそも、現在の日本には徴 兵制の法律がありません。

 現実面を見ても、大勢の自衛官が必要となるのは、本土上陸の場合に限られます。この種の有事が起きる可能性は非常に低いも のです。

 その場合、敵が上陸した場所には陸上自衛隊の部隊が集結することになりますが、国民を守るために必要なのは、そこに住む大 勢の人たちを避難するのを支援する人たちです。歩行が困難だとか、まったく歩けない人たちを運ぶのは、その近所の人たちにな るでしょう。つまり、住民による民間防衛が重要なのですが、そのための訓練はまったく行われていません。自然災害の場合と兼 ねて、こういうときのために訓練を、自治体や政府が企画して、行うべきなのです。

 法律上、自然災害や有事の際には、避難所に人を集めて、そこに対して公的な支援を行うことになっています。しかし、実際に は近所同士の支援の方が有効でしょう。その体制を構築せずに、徴兵制の実施だけを叫ぶ人たち。あるいは、避難訓練を利用して 全体主義を国民に植え付けようとする人たちは、まず警戒すべき相手と思うべきです。




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