米海兵隊が非致死性兵器を開発中

2019.9.20


 military.comによれば、命は奪わないものの、海兵が取り組んでいる非致死性兵器のいくつかはかなり破壊的に見えます。

 海兵隊合同非致死性兵器部(The Marine Corps Joint Nonlethal Weapons Directorate)は現在、トラブルメーカーたちを追い散らすために、閃光手榴弾のシャワーを撒く81mm迫撃砲弾を試験しているところです。車両のパワートレインを停止させるために電気パルスを発し、アクセスを統制する場所で使うために設計された、電気式の車両停止機もあります。

 「非致死性と聞くと、ラバー弾と警棒と催涙ガスを連想するでしょうが、それを超える方法です」と、合同非致死性兵器部を統括するウェンデル・ラインバック・ジュニア海兵大佐(Col. Wendell Leimbach Jr.)は「the Modern Day Marine 2019」エキスポで聴衆に言いました。

 元戦車指揮官のラインバック大佐は、中間の武力の能力は、かつてない武力紛争のすぐ下で、よく「グレーゾーン」作戦といわれる人道支援、災害救援、国家建設のシナリオへ対処する必要とすることを、海兵隊と他の軍隊の戦闘部隊へ納得させようとしています。

 「言っておきますが、私は戦車兵です。私は戦車がもたらす致死性が好きで、殺さなければならない人がいるのなら、それらは高強度戦闘のために絶対的に必要です」と、彼は言いました。

 しなし、ソマリアでの米軍の作戦のあと、海兵隊は1996年に国防総省の非致死性兵器開発事務局に指定されました。

 「ソマリアで、そこで戦った海兵隊と陸軍は任務が設定したことに対処する適切な道具すべてを持たなかったことら痛烈に明らかです」とラインバック大佐は言いました。

 それ以来、ロシアと中国のような潜在的な敵対者は、米軍は緊迫した状況に対処するときに武力を行使するために必要な代替手段を本当に持たないことを学びました。

 「米艦がまとわりつくロシア軍のフリゲートは、我々に押し返す能力がないことを知っています」と、彼は言いました。「だから、彼らはその限界点の直下に意図的に留まります」。

 「そして、彼らは世界の舞台でそれをやっていて、彼らら米艦を引き下がらせるビデオ映像を作り、彼らは宣伝でそれを使って、アメリカ人が彼らに影響を与えられない欠点を示します」。

 非致死性の能力は軍の部隊が高強度の戦闘から安定化活動へ転換した時にも必要だと、ラインバックはいい、イラクとアフガニスタンで示された進入制御点での課題を説明しました。

 「ここにいる人たちは、我々が地元の大衆に対処できず、どれだけ多くの悲劇的な実例を、イラクとアフガニスタンで命が失われた場所を知っていますか」と、彼は言いました。「彼らは高強度の戦闘を終えたばかりの部隊の周囲に近づき、彼らが受けたのは致命的な結果だけでした」。

 これは道路障害物と検問で車両を使えなくするために、いま開発中の電波周波数車両阻止機(the Radio Frequency Vehicle Stopper)が使えるところです。これは無線周波数電磁波を使うよう設計されています。
目標のエンジンを電子工学で妨害すると、海兵隊当局は言いました。

 海兵隊は敵対する群衆を一生消えない身体の危害を与えることなく混乱させるために、半導体アクティブ拒否技術(Solid-State Active Denial Technology)も開発に取り組んでいます。

 それは「人の皮膚に短時間の耐えられない熱の感覚」を作り出す、光速でとぶ95GHzの無線周波数ミリ波を必要とすると、海兵隊当局は言いました。

 アクティブ拒否システムは、それらが一生消えない危害を生じるかどうかを疑問視する批評家により、過去に詳しく調べられています。常にひとりの人をループの中に置き、数秒間で自動停止するような機能を追加することで、浴びる時間を制限し、より安全に使えるようになると、当局者は言いました。

 現在、試験段階の81mmの閃光手榴砲弾は、人々に警告したり、移動させ、潜在的な脅威を抑えるために、14個の閃光手榴弾を目標に放出するよう設計されています。

 「非致死性は決して苦痛がないことと同等ではありません」とラインバックは言いました。「致死性ではないかもしれないとしても、非常に効果的です」。


 「常にひとりの人をループの中に置き(Having a person in the loop at all times)」の部分は、正直、どんなことを指しているのか分かりませんでした。一応、文のとおりに訳しておきます。

 81mm閃光手榴砲弾以外の兵器はすでに聞いたことがあります。ドキュメンタリー番組などで紹介されることもあります。

 閃光手榴砲弾は場合によっては危険かもしれません。81mm砲弾のサイズに14個入るということなので、通常の手榴弾よりは小さいのかもしれませんが、金属製の手榴弾を頭上にばらまけば、いくつかは人に当たる可能性があります。砲弾のシェルが爆発して、手榴弾が放出されるのだから、落下したシェルも人に当たるかもしれません。正直なところ、あまり群衆に対して使いたくない気がします。

 


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