スペンサー海軍長官が国防長官代理へ就任

2019.7.16


 military.comによれば、月曜日の午後の時点で、リチャード・V・スペンサー海軍長官(Navy Secretary Richard V. Spencer)は公式に国防総省の国防長官代理であって、ちょうど7カ月間でトランプ政権の4番目の国防長官です。

 国防総省当局によれば、長官は月曜日に次の国防長官になるために、前国防長官、マーク・エスパー(Mark Esper)のかわりに公式指名を受けました。

 「午後3時04分、上院議員は国防長官になるために、マーク・T・エスパー博士のための大統領の公式氏名を受けました。その時に、エスパー博士は国防長官代理としての任を終え、陸軍長官としてだけ務めています」と国防総省主席報道官、ジョナサン・ホフマン(Jonathan Hoffman)は声明でいいました。

 「その結果、大統領命令第13533、2010年5月1日の『国防総省内の継承順位』が執行され、リチャード・スペンサー海軍長官は国防長官代理になりました」とホフマンはいいました。「そのため、スペンサー長官は国防長官の全権と責任を負います。長官官房を支援する高官チームは組織の一貫性を保つために座に留まります」。

 長官代理の首席補佐官、エリック・チューイング(Eric Chewning)はブリーフィングの間に、エスパーは国防長官代理として「記者会見の間、最新の運営上のトピックにはいます」が、同じレベルの情報ブリーフィングには関与しないでしょうと記者に言いました。

 ホフマンは海軍次官のトーマス・ローディ(Thomas Modly)はスペンサーが国防長官代理の役割を務める間、海軍長官の任務を行います。

 エスパーが国防長官代理をこなす間に陸軍長官の仕事をやっていたライアン・マッカーシー(Ryan McCarthy)は陸軍次官へと復帰していると、当局者は言いました。

 当局は移行のために数週間の準備をしていましは。役割の複雑な変更は1998年の連邦欠員改革法(Federal Vacancies Reform Act)のためです。この法律は代理の役割を務める者が長官の指名者になることを禁止します。問題を回避するために、国防長官代理の地位は、エスパーが承認されるまで後継者の次席にあるスペンサーに戻します。

 スペンサーは議員達がエスパーの指名に時間をかけるだけ、代理の地位に留まれると、当局者は言いました。

 先週、上院軍事委員会は常在の地位を引き継ぐためにエスパーの承認公聴会の予定をしました。公聴会は火曜日の午前9時30分に設定されています。

 指導者の変更は一日だけながらも、それはいくつかのオフィスに再調整をさせます。正式な指名が受け取られたあと、エスパーは前の陸軍長官の役割に復帰し、物理的に彼の古いオフィスに転居します。エスパーが国防長官代理の役割を務める間に陸軍長官の任を務めていたライアン・マッカーシーは、陸軍次官任に復帰すると、当局者はいいました。

 委員会議長のジム・インフォフ上院議員(Sen. Jim Inhofe・共和党・オクラホマ州選出)と有力メンバーのジャック・リード上院議員(Sen. Jack Reed・民主党・ロードアイランド州選出)は先週、迅速で徹底的な審査プロセスを求めました。

 「我々は国防総省に上院が承認した指導者を必要とします」とインフォフはエスパーの公聴会に対する声明でいいました。

 「我々はプロセスを急いでいますが、手っ取り早い方法はなく、この指名は、この重要な地位へのすべての指名と同じく、徹底的に審査され、慎重に評価されなければなりません」とリード上院議員はつけ加えました。

 陸軍参謀長、マーク・ミレー大将(Gen. Mark Milley)が参加した最新の公聴会の間、インフォフは国防総省内の12の指導者の地位が欠員のままだと指摘しました。


 少し奇妙ですが、こういう米政府の習慣も記憶しておくべきですね。また、代理の者が長官になれないのは、巨大な組織の中の馴れ合いを防ぐためでしょう。日本社会も参考にすべきことです。

 また、こうも頻繁に人が変わるのは、トランプの性格が大きく関与しています。すでに退役軍人からの就任はないでしょうから、今後の人選はさらに難しくなるでしょう。トランプが次期も大統領を務めるなら、国防の人選はさらに困難です。

 


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