マニングが証言しないと明言

2019.5.8


 military.comによれば、元米陸軍情報分析官のチェルシー・マニング(Chelsea Manning)はバージニア州の刑務所から釈放されることを目指して、新しい法的な主張をしています。

 マニングはウィキリークスのサイトに関する大陪審の調査のために証言を拒否して、2カ月間アレキサンドリアで収監されています。彼女は収監についてリッチモンド(Richmond)の連邦上訴裁判所に提訴しましたが、3人の裁判官は先月、満場一致で訴えを却下しました。

 月曜日にアレキサンドリアで提出された申し立てで、マニングは自身の信条にこだわることを証明したのだから釈放されるべきだと主張しました。連邦法は収監が証人に証言を強いるチャンスがある場合に非協力的な証人を収監することしか認めません。

 マニングは大量の書類をウィキリークスへリークして、軍刑務所で7年間服役しました。


 先月紹介したマニングが拘束されている件の続報です。(前の記事はこちら

 予想されたことですが、マニングは証言をする気がありません。それで法廷侮辱罪に問われたわけですが、これが証人が証言する可能性がある場合のみ拘禁できるとの連邦法とどう関連するかが焦点となりますね。釈放されなくてもマニングは証言することはないでしょうから、この逮捕はやはり無意味で、嫌がらせの意味合いが高いといえます。

 


Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.