シリアでロシア傭兵による拷問映像が発覚

2019.11.24


 イ ンディペンデント紙によれば、ウラジミール・プーチン(Vladimir Putin)の報道官は、ロシア人傭兵がシリア人捕虜の首をはねるのを示す映像が調査されているのを確認することを2日連続で拒否しました。

 犠牲者は2017年に殺されましたが、増加する残虐な拷問の完全なビデオ映像は先週、表に出ました。映像はカモフラージュ 服を着た男が、首を刎ねて、前腕を塹壕を掘る道具で切り落とす前に犠牲者の足をスレッジハンマーで折り、それから胸を砕くの を示します。

 男たちは犠牲者の損壊された死体の脚を吊るし、死体を焼きました。

 クレムリンの報道官、ディミトリー・ペシュコフ(Dmitry Peskov)は映像は「本当に衝撃的だ」といったものの、彼は映像の中の4人のロシア語を話す兵士がプーチン大統領に近い盟友が支配する民間軍事グループのメンバーかど うかを話しませんでした。

 「我々は情報を持たず、これらの人々と関係がありません」と彼は金曜日の定例記者会見でいいました。大統領が政府の証明が 当然行われると感じているかどうかには答えがありませんでした。

 断片的なビデオ映像は最初に2年前に現れましたが、拷問の規模が明白になったのは先週の完全なビデオ映像の公表が初めてで した。シリア国籍のモハメッド・タハ・アル・アブドラ(Mohammed Taha Ismail al-Abdullah)と身元がわかった犠牲者はバシャル・アル・アサド大統領(Bashar al-Assad)に忠誠を誓う部隊から脱走したことが分かりました。ビデオ映像はパルミラ(Palmyra)西部の油田で撮影されたようです。

 ロシアのメディアは、彼らが顔認証ソフトウェアを使って映像の中の兵士の身元を特定したといいます。ヴァディスラフ・ A(Vladislav A)、スタニスラフ・V(Stanislav V)と特定された2人の男は、しリアでワグナー(Wagner)の部隊に雇われています。

 インディペンデント紙は、モルドバ系ロシア人のヴァディスラフ・Aは2018年初頭に殺されたことを知りました。スタニス ラフ・Vの消息は不明です。

 ワグナーは、大統領との緊密な関係と、会社に与えられた複数の国への給食契約で「プーチンの料理人」とあだ名されるヤブ ジェニー・プリゴツィン(Yevgeny Prigozhin)と提携する軍事請負会社です。

 傭兵部隊で海外で戦うことはロシアの法律で正式に違法です。それは、ウクライナ、中東とアフリカで、ロシア軍の影としての ワグナーの攻撃的な拡大を邪魔しませんでした。

 ロシアは戦争犯罪を軽視します。ソ連崩壊以降、ロシアは元KGBの人脈が国家を支配し、法治国家としては異質の独 裁体制が続いています。

 捕虜を拷問して殺すくらいでは、それを戦争犯罪として告発はしません。シリアでロシアはアサド政権を支援するために、大型 爆撃機で大量の爆弾を降らせ、多くの民間人を殺したはずですが、すべてはテロリストに命中しているとして認めていません。ま して、一人の捕虜を殺したくらいで、一々捜査なんかしません。

 こういうロシアの体制は、この国が国連安保理事国であるために、深刻な問題と考えなければなりません。世界において、平和 や安定を築くためには、こういう体制を改める必要があります。

 同時に、日本も戦争犯罪に対して毅然とすべきなのですが、慰安婦、連合軍捕虜の虐待など、過去に多くの罪を犯しているた め、先導的な立場に立てない負い目があります。慰安婦問題など、そもそも問題として認めようとしないのですから、国際社会で 名誉ある立場を占めるなど、永遠に無理でしょう。そういう意味で、悪い意味においてですが、日本とロシアは似たもの同士で す。



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