シリアでイスラム国への空爆を増強

2018.6.6


 military.comによれば、米軍と同盟軍は3月以降、シリアでイスラム国に対する空爆と砲撃を300パーセント増やしていると、米軍当局は火曜日に言いました。

 日曜日、シリア民主軍は中部ユーフラテス川峡谷とシリア・イラク国境地域からイスラム国を潰走させるためにラウンドアップ作戦(Operation Roundup)の第2段階を開始したと、生来の決意作戦(Operation Inherent Resolve)の統合合同特別部隊の報道官、トーマス・ヴィーレ大佐(Col. Thomas Veale)は国防総省で言いました。

 現在36日目のラウンドアップ作戦は5月1日に始まりました。作戦の第1段階はシリア民主軍(SDF)が5月14日にバガズ(Baghuz)を占領した終わりました。第2段階はダシシャ(Dashisha)を占領することに集中すると、彼は言いました。

 イラク軍と同盟軍は5月に越境した空爆と砲撃225回でSDFを支援しました。

 「3月全体で304パーセント、4月全体で123パーセントの増加です」とヴィーレ大佐は言いました。

 「我々とパートナーはイスラム国の残兵を指揮官と戦闘員の容赦ない追跡の中で地上と空から叩きましたと彼は言いました。「イスラム国の士気は低く、指揮官は自分たちの命のために右往左往しています」。

 ヴィーレ大佐はイラク・シリア国境の治安の提供に加えて、作戦においてイラク軍が果たした役割を強調しました。

 「イラク軍は金床であるだけでなく、ハンマーなのです」と彼は言いました。

 イラク空軍は日々よりよくなり続ける進んだイラクの航空計画能力を示した4月と5月に4回の空爆を行いました。

 「これらの攻撃はラウンドアップ作戦の支援において主要なイスラム国の施設を排除し、さらに行われるでしょう」と彼は言いました。「加えて、イラク砲兵隊も越境任務において同盟軍の砲兵隊とともに活動し、イスラム国の残兵を壊滅させるまで続けるでしょう」。


 主力は壊滅しても、残兵の掃討に時間がかかるのは普通のことで、それが継続されているというニュースです。

 それでも、シリア問題の主眼はすでにイスラム国から、クルド人とシリア政府(その同盟者ロシアなども)との話に移っています。アメリカなどはこれまで保護してきたクルド人を守ろうとするでしょうし、ロシアはシリアを保護しようとします。この戦いはトルコも関係していて、簡単に決着はしません。

 つまり、米軍の長期駐留は避けられないということです。トランプ大統領は早期撤退を公約していましたが、それを翻しています。トランプも大統領の座に慣れてきて、駐留を問題視しなくなっているかもしれません。

 アメリカとロシアは互いに大きな戦争はしたくありません。そういう環境の中でどのように作戦を展開するのかが問題です。しかし、こういう動きは報道には現れにくいので、我々が変化を把握するのは事態が起きてからになりがちです。

 

 


 

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