米陸軍が歩兵戦闘車を開発中

2018.5.4


 military.comによれば、米陸軍高官は火曜日、軍の次世代戦闘車両(NGCV)計画はブラッドレー戦闘車の交代を配備することに焦点を置くだろうと言いました。

 M1戦車とブラッドレーを置き換えるためにNGCVの隊列を形成することは、陸軍の2番目に高い近代化の優先事項です。

 過去半年間、陸軍指導層はNGCVが無人だけでなく有人にされると強調してきましたが、マーク・エスパー陸軍長官(Army Secretary Mark Esper)は、軍はまずは新型歩兵戦闘車、最初の次世代戦闘車となるものに焦点を置いていることを明らかにしました。

 「間違いなく、装甲化された隊列に多大な可能性を与えます」とエスパー長官は「the Atlantic Council」の聴衆に言いました。

 陸軍が冷戦時代の歩兵戦闘車を置き換えようとするのは初めてではありません。軍が地上戦闘車計画(GCV)として知られたブラッドレーを置き換える最後の努力を打ち切ったのは4年前でした。

 陸軍は2009年、国防総省がM1、ブラッドレー、その他の長年使われた戦闘車を置き換えるために設計された有人車両を含めた数百万ドルの近代化活動、未来戦闘システム計画をキャンセルした直後、GCVを開始しました。

 ブラッドレーの置換はその後、陸軍の近代化の最優先事項になりました。最初の試作車は9人の分隊を運ぶよう設計され、より強力なパワーのためのハイブリッド駆動エンジンと敵のミサイルを無力化するアクティブ防護システムで特徴づけられます。重量はあるものの約53トンでした。

 最終的に、強制的な国防予算削減は、2014年に陸軍にGCV計画をキャンセルさせました。議員たちは2015会計年度にGCV予算を4億9200万ドル削減しました。この動きは陸軍に、計画の開発を続けるために要求した5億9200万ドルではなく、1億ドルを残しました。

 しかし、陸軍当局はブラッドレーを置き換えると決めました。今回、指導層は2019年までに最初の有人、無人のNGCVの試作車を実現すると誓約しました。

 それは操縦手を支援する人工知能、全周の状況認識、戦闘で乗員が素早く決断するのを助けるためのコンピュータ支援の照準、獲得能力で特徴づけられると陸軍当局は言います。

 NGCVは長距離精密射撃、未来垂直上昇機、モバイルネットワーク、防空及びミサイル防衛、兵士の殺傷力も含む、陸軍の6件の近代化優先事項のひとつです。

 「陸軍は多くの課題に直面しており、刺激的な時代です」とエスパー長官は言いました。「それは多くの指導力がいるでしょう。難しい意思決定があるでしょう。私と指導層チームには忍耐力がいるでしょう」。


 M1戦車はすでに製造しておらず、米軍は中古をレストアして使っています。そのための巨大な施設も持っています。

 ブラッドレー戦闘車も、そろそろ更新の時期ですが、単なる再設計にはしないでしょう。様々な新機軸を投入するはずです。

 自衛隊が装輪式装甲車を造ると聞いたものの、出来上がった16式機動戦闘車は想像より大きく、対戦車ミサイルではなく105mm砲を搭載していました。

 あまり装甲が丈夫でない車両だから、敵を直視しないと撃てない砲より、誘導ミサイルの方がよいのではないでしょうか。敵を直視すれば、自分も敵から見え、被弾する可能性を高めます。その方が小型化できて、日本の市街地でも動きやすいと思います。

 正直、これで何をしたいのか、よく分からない車両です。

 アメリカでは議会が軍の予算に厳しく切り込みます。日本人みたいに「これでは国を守れない」とは考えません。少ない予算でどうするかを考えます。

 経済状況が悪いと、国防費も切り詰めます。日本は金額は少ないのに、無制限みたいにハイテク兵器を買いまくります。オスプレイみたいな高額なものはなくても離島は守れます。国産兵器の価格も変に高く、費用に見合わない買い物をしているのに、政治は無策です。

 一つ言えるのは、日本は先を考えているように見えないということです。

 

 


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