アフリカ地元軍の訓練が難航か

2018.4.23


 military.comによれば、アガデス(Agadez)の司令部から250マイルのニジェール兵は展開している戦闘シミュレーションに関する情報で彼らの指揮官に連絡するのを最初は躊躇いました。

 アフリカにおける最大の米特殊作戦演習「フリントロック2018(Flintlock 2018)」の間、グリーンベレーの派遣団はその躊躇を取り除こうとしました。

 「私は彼らが戦術上のガイダンスと戦いの美女運を上級指揮官に提供するために司令部にフィードバックを与えられると理解したと思います。この演習はその会話を間違いなく容易にしました」と、安全上の理由でファーストネームだけを明かした第3特殊部隊群の派遣隊指揮官、ニール大尉(Capt. Neal)は言いました。

 2005年以降、米特殊作戦軍はアフリカ西部でフリントロック演習を行ってきました。

 それでもこれは、地元軍が指揮官がここ数年で勢いを得たという民兵グループとの戦いに関与している、この地域の軍隊に高いレベルの指揮統制能力を開発することに集中した最初の年です。

 小部隊の戦闘技術に集中した訓練からより上のレベルのチームの指導への転換は、ニジェールの米軍が関与する任務がどう実行されるかの移行と同時です。

 ニジェールのトンゴトンゴ村(Tongo Tongo)での10月の待ち伏せに続いて、アフリカの孤立部分で直面する米軍のリスクが焦点となりました。

 米兵4人が地元軍との合同パトロールの間に攻撃を受けて死亡しました。

 「昨年秋から脅威は増加していて、トンゴトンゴ村はその率直な指標でした。我々はそれに応じて活動を調整してきました」と、フリントロック演習を観戦するためにニジェールにいたアフリカ特殊作戦司令部指揮官(SOCAFRICA)、マーカス・ヒックス少将(Major Gen. Marcus Hicks)は言いました。「我々はそうやって危険を減らします」。

 グリーンベレーは未だにニジェール軍とパトロールをしますが、いつニジェールのパトロールに参加するかの決定は現在、さらに吟味されると、ヒックス少将は言いました。

 「私は規模を縮小したとは確かに言いません。何かあれば、我々は恐らく個人への投資と脅威をよりよく理解するために知性的な活動へ集中を増やしました」とヒックス少将は言いました。

 10月の待ち伏せ攻撃の前ですら、SOCAFRICA内部で、地元軍が独立して対テロ任務を行えるのを確実にするためには、より多くの注意が払われる必要があるとの増大する認識がありました、と軍当局者は言いました。

 これは指揮統制能力をより高めることを意味しました。

 フリントロック演習で、ニジェール、ブルキナ・ファソとセネガルでの任務を管理するために、合同多国籍司令部が遠隔地のキャンプで戦争ゲームを行ったアガデスに設置されました。

 司令部と地上部隊は航空と地上の作戦を調整し、諜報を試しました。

 より大きな狙いは、アルカイダとイスラム国の協力者を含むグループと戦うためによりよく準備された、地域の同盟である「G-5 サヘル(Sahel)」に配属された兵士を助けることです。

 「いつでも国が自国の治安問題や脅威を解決できること。それはみなさんが望むもので、我々が共に助けようとするものです」とニール大尉は言いました。

 SOCAFRICAの任務に配属された部隊、フォート・ブラッグ(Fort Bragg)に拠点を置く第3特殊部隊群指揮官のブラッド・モーゼス大佐(Col. Brad Moses)は、今年のフリントロック演習を地元軍が直面する日々の脅威に関するものにするために、協調した努力があると言いました。

 「我々が進み出ようとすれば、我々はそれを起こっている何かと関連させるほうがよいです」とモーゼス大佐は言いました。「演習の最後には、誰もが戻れて、アフリカの我々のパートナーについてより学べたということができます」。

 しかし、グリーンベレーは、彼らは地元のパートナーと共に埃の中を歩き回り、訓練の大黒柱だった戦闘戦術活動を行っていると言います。

 「我々は未だに大陸の全域で戦術部隊と共に訓練をしています。それらの戦術部隊が上達し、能力を持ち、定員になったら、我々はより高いレベルの指揮統制を追加しようとします」とヒックス少将は言いました。

 「我々はサヘルとチャド湖流域(Lake Chad)でみる脅威に対処する能力と定員を構築しています」。


 この記事の内容を理解するには、記事に添付されている映像を見た方が早そうです。やっていることがかなり初歩的で、その上で、上級司令部との連絡をこれまでやっていなかったなど、西欧型の軍隊には理解できない慣習があるとしか思えません。

 イラク軍もかつてはひどく、当サイトで何度もその問題を取り上げてきました。しかし、イスラム国に侵略されてからは、イラク軍は生まれ変わりました。米軍の支援は受けるものの陸空一体の作戦を単独で行い、解放した場所で対立派閥の住民を虐待することもなくなりました。

 同じことをアフリカでできるかは分かりませんが、とにかく、イラク軍の初歩段階あたりをやっていることが分かります。

 アフリカなんて地球の反対側で、日本に関係ないと思わないことです。南スーダンに自衛隊を派遣したことを忘れないでください。アフリカは今後、アメリカの派遣が増える可能性を持つ地域です。日本に派遣要請が来る可能性は否定できません。

 

 


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