米空軍がいじめ防止のガイドラインを作成へ

2018.2.25
追加 2018.2.26


 military.comによれば、米空軍は、昇進式の間に階級章や記章を(元のそれらに)上乗せする習慣に関連する一定の伝統を維持しながらも、ガイドラインに従うことを目的として、国防総省の新しいいじめ・不品行の方針を前進させるために何が最善かを決定していると、空軍最高の下士卒の指揮官は木曜日に言いました。

 今月はじめに公表された方針は、昇進式の間の「ピン刺し(pinning)」や「上乗せ(tacking-on)」を明確に含む、いじめの定義を含みます。

 「我々は現場の上級指揮官に我々が毎月行うこうした昇進式に代わって行うことについて、正しいガイダンスを提供できることを望みます」と、カレス・O・ライト空軍最先任上級曹長(Chief Master Sergeant of the Air Force Kaleth O. Wright)は言いました。

 ライト上級曹長は、ここ空軍協会の空戦シンポジウムでMilitary.comと話し合いました。

 ライト上級曹長は、彼は空軍隊員から新しい袖章をピン留めする文化的な権利について抵抗があるであろうことは知っていて、空軍の特有の方針は依然として巧みに作られているものの、メッセージは「明白」だと言いました。

 「我々は省の意図を正確に、明らかに理解するのを確実にする必要があります」と彼は言いました。

 「しかし、私は(空軍が)ガイダンスとピン刺しの慣習の間で、真ん中にまたがるとは思いません。

 「ピン刺し」や「上乗せ」という用語は、新しい階級章を空軍隊員の務得に皮膚を破るほど強く叩きつける恥ずべき伝統を呼び起こし、用語は「よくやった(atta-boy)」という体の揺さぶりやその他の祝福の身体的なジェスチャーのような、あまり極端ではない身体的な行動も含みます。しかし、非公式な立場で、より大げさないじめと虐待的な行為はまだ持続するかも知れません。

 「我々は国防総省の方針と一致しています。また、我々はそれが何を意味するかと、我々が現場の指揮官へ我々が望むことを正確に明確に話さなければなりません」とライト上級曹長は言いました。

 彼はガイダンスの言葉は理由があって存在すると言いました。

 「私は空軍で我々が行う上乗せとピン刺しの儀式が付帯的被害だというのを好みません。しかし、これは恐らく、上乗せとピン刺しといじめを指していて、人々の群衆の前での正式な昇進式ではありません。しかし、特殊作戦やその他の一部の職場で、プロセスを終わらせるためにいくらかの儀式を体験します」とライト上級曹長は言いました。

 いじめを許容することは決して空軍のメッセージではなかったと、彼は言いました。

 指揮官たちは何らかの理由で手に負えなくなった様々な式典の問題に取り組もうとしてきました。

 「私は『これはこれひどい、止めさせないと』と決めた指揮官のために活動してきました」と、事件を特定することなく、ライト上級曹長は言いました。

 何が空軍隊員に来るとしても、彼はそれは相変わらず彼らのキャリアにおいて画期的出来事の達成に関することだったと、彼は言いました。

 「空軍隊員は1、2日は興奮し、それから彼らは気持ちを切り替え、『世界で一番大きなヤツが私を壇から落とすためにいなければ、昇進を受けて、家族がそこにいらればありがたいのに』と気がつきます」と彼は言いました。

 2月8日の国防総省は、隊員の間の不品行とハラスメントを阻止するために、新しい方針、国防総省命令1020.03「空軍におけるハラスメント防止と対応」を出しました。

 方針は国防総省が、対面かオンラインかに関係なく、隊員によるいかなる種類のハラスメントも容認しないことを再確認しました。

 ガイダンスは直ちに実施され、何がハラスメントと考えられるかについて省の定義を概説しました。

 しかし、各軍(陸軍、空軍、海軍、海兵隊)はその実施を計画することを任され、過去のあらゆる反ハラスメント方針にとってかわる指示に合致するために手順と画期的出来事を概説する手順と、画期的成果を概説します。

 特別にいじめを定義する活動の中に、辱めるために口頭や書面での非難、誰かを叩いたり、叩くと脅すことを含めた儀式や祝辞のすべての形。誰かを非合法、有害、侮辱、危険な活動を行うよう推奨すること。ピン刺しの儀式で階級の記章やバッジで皮膚を破ること。誰かにレッテルを貼る、入れ墨を彫る、ヒゲを剃る、着色すること。誰かに食べ物、飲料水、その他の物質を消費するよう強制することがあります。

 公式または非公式の式典や環境において「隊員は犠牲者の現実のまたは暗黙の同意があっても、等級や階級、地位犠牲者の軍に関係なく、いじめの行為に責任があるとされる場合があります」と、方針は続きます。

 方針の発布で、一定の空軍隊員と空軍退役軍人は、上乗せの伝統を禁じる方針を批判するために、有名なフェイスブックの「Air Force Amn/nco/snco」グループを使いました。

 「上乗せをされることは名誉です」と元空軍隊員は書きました。

 「これが我々が航空団レベルの昇進式すべてを停止しなければならず、士気と部隊の絆を適合させるために彼らが理解する方法で昇進式を行うために、その役割を飛行隊へ戻す理由です」ともう一人は書きました。

 別の者は別の方針が時間と共に慣習を浸食するであろうものに疑問を示しました。

 「我々がもっていたささやかな遺産と伝統。それらはいまやなくなりました。士気がかつてなく低くても不思議はありません」と、ある退役軍人は書きました。

 ライト上級曹長は空軍がいつガイドラインを示すよう予定するかを特定しませんでした。

 「我々は次に統合参謀本部議長、デビッド・ゴールドフェイン大将(Chief of Staff Gen. David Goldfein)と膝を突きあわせるとき、我々がどこへ行きたいのかを決めるために会議を開く必要がありますす。さらに、国防総省は報告と事案収集をより基準化するために、軍隊内のいじめに関する最初の報告、追跡データと犠牲者の報告を受け取るでしょう」と、彼は木曜日に言いました。各軍は12月1日までに報告の最終期限に間に合わせる必要があります。


 こういう手荒い儀式は日本の大相撲にもあって、「こんぱち」という儀式があります。力士になってはじめて髷を結えたとき、兄弟子から中指でおでこを弾いてもらうのです。それから兄弟子はご祝儀をくれます。

 似たような儀式が米軍でもあります。有名なのは、海軍ではじめて赤道を通過する船に乗っている隊員が、お祝いだといって、先輩から何かをされたり、何かをやれと命じられるのです。ところが、調子に乗った先輩が滅茶苦茶なことをする場合もあり、現在は、過度な接触は禁止とされ、捕まって頭から水をかけられるようなものに変わりました。

 陸軍はこういう問題を防ぐために、訓練を行う教官は生徒の体に触れてはいけないという規則を持っています。

 それでもいじめは防ぎ切れておらず、昨年、海兵隊の訓練基地で大きないじめ事件が起きて、教官が裁判にかけられたり、指揮官から処罰されたりしました。(過去の記事はこちら

  今回の方針変更のポイントは、愛情を込めてやっている儀式であっても、それが暴力とつながる以上、それは暴力と判断されるという軍の見解を示したものです。

 日本では犯罪や事故で評判が悪い米軍ですが、本当の姿は、こういう問題への対処を真剣に行う組織でもあります。米軍を弁護する気はありませんが、彼らの熱意には常に感心させられています。そこは見損なってはいけない部分です。

 反面、自衛隊のいじめに対する対策の遅れは酷く、大した手は打たれていません。改善しようという声はありませんし、政治家もそういう主張をしません。この記事に書かれたようなことが自衛隊で行われたとは聞いたことがありません。これは最悪です。自衛隊は実力組織で、武力によって力を発揮しますが、人権を守る組織でもあることが、日本ではほとんど無視されています。

 

 


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