結婚した退役軍人は自殺率が高い

2018.1.26


 military.comが、復員軍人援護局とコネティカット大学の新しい研究によると、結婚したり同居する関係にある退役軍人は、独身の者よりも自殺するリスクが高いと報じました。

 研究者はイラクとアフガニスタンの帰還兵772人からの調査回答を評価し、年齢、収入、結婚状態と宗教的信条に基づく自殺のリスクにおける違いを見出しました。結婚していることは大きくリスクを増すと、研究者は結論しました。

 「それについて考えるとき、それは確かに意味をなします」と、コネティカット大学の心理学教授で、研究の共著者であるクリスタル・パーク(Crystal Park)は言いました。「関係を維持して、家庭の必要を満たすことと共に来る追加されたプレッシャーがあります。人々には、彼らがいないとき、そして、想像したものではないものを元に戻すとき、ロマンスはそこにないという予感があるのかもしれません。それは毎日のつまらない仕事に過ぎず、ストレスのレベルを上げ、絶望の感情を増し得ます」。

 調査は復員軍人援護局によって資金が提供され、「the Archives of Suicide Research」が出版しました。

 復員軍人援護局からの最も新しい利用できるデータによると、2014年に毎日平均20人の退役軍人が自殺しました。退役軍人の自殺率は民間人に比べるととても高く、女性の相違はより大きいです。2014年には、民間人の女性よりも2.5倍多い、10万人辺り19人の女性退役軍人が自殺で死にました。

 この研究で発表された新しい調査結果は、女性の体型軍人が男性よりも自殺するリスクが高いという復員軍人援護局の統計を裏付けました。

 研究者はより年長の退役軍人、40~50歳台の者も、20歳台の退役軍人より高い自殺念慮を持つのを見出しました。宗教と高い精神性を否定する退役軍人も、より高い自殺のリスクを持つと、研究は結論しました。

 収入、年齢、宗教に対する感覚の変化があっても、結婚した退役軍人は未婚の退役軍人よりも高い自殺のリスクを持ちます。

 研究者たちは調査結果を用いて、50歳の退役軍人、低収入、高度の鬱を体験という高リスクのシナリオを作り、そしてどれだけが自殺念慮を持ち、自殺しようとするかを予測しました。そのシナリオでは、結婚した退役軍人の41%が自殺念慮と戦うか、すでに自殺を試みました。独身の男性退役軍人では27%です。

 女性では、既婚と独身の間の違いはさらに大きいのです。同じシナリオ(50歳、低収入、高度の鬱)では、既婚女性退役軍人の45%が過去に自殺を試みたり、自殺念慮を持つと研究者は予測しました。独身の女性退役軍人では22%です。

 調査結果は性に特化した支援オプションの必要を指摘し、兵役の直後に退役軍人が復帰するのを助けることにより集中することを指摘すると、研究は述べました。

 復員軍人援護局長デビッド・シュルキン(VA Secretary David Shulkin)は、同局は退役後の最初の年に退役軍人により焦点を置くために国防省と共に活動すると最近言いました。今月早く、ドナルド・トランプ大統領(President Donald Trump)は自動的に復員軍人援護局の精神衛生ケアサービスに登録されるよう隊員のために道筋をつける大統領命令に署名しました。


 なんだか気が滅入る調査結果です。結婚していると、むしろ不幸になるとは。

 戦場での体験が原因なのか、軍隊生活そのものが原因なのか。その辺を知りたいと思います。

 しかし、この件については、あまり考えたくない気がしますね。

 

 

 


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