豊渓里核実験場に地滑りを確認

2017.9.6


 38north.orgによる、北朝鮮の6回目の核実験に関するレポート(著:フランク・V・パビアン(Frank V. Pabian)、ジョセフ・S・ バーミューデス・ジュニア(Joseph S. Bermudez Jr.)、ジャック・リウ(Jack Liu))を紹介します。

 北朝鮮が今日まででその最大の試験(現在100+キロトンの範囲で推定される)を行った翌日に入手した「Planet」社の商用衛星写真は、豊渓里核実験施設とその背後の至る所で、多数の地滑りを示すようにみえます。振動であるべき位置から持ち上げられた前から存在する礫岩とがれ場を含む、これら地表の擾乱の地域はマンタップ山(標高2205m)の周りに集中します。これらの擾乱は、北朝鮮が過去に行った5回の試験のいずれもで我々が見たものよりも、より数がとても多く、広範囲にわたります。試験後の振動が示唆するように、崩壊したクレーターのいかなる証拠もありそうにありません。この写真の解明は現在、その他のあらゆる損害(例えば、支援地域の山裾の建物)を示すためには不十分です。しかし、高解像度の写真が入手できるようになれば、さらなるディテールが明らかとなり、我々はその時にそれらをレポートします。

 「Figure 1A」は、2017年9月4日に入手した「Figure 1B」と比較するための2017年9月1日の試験前の写真です。その比較を助けるために写真のいかなる部分も不明瞭にしないため、この提供された概観は注釈をつけません。「Figure 2A」は、多数の小さな地滑りが渓流の河床へと下っているのを示す、北の坑道入口と山頂の間にある斜面の一部分のクローズアップです。


 記事の後半は前に紹介した実験の基本的情報と同じなので省略しました。

 写真についてはリンクを開いて、原文に掲載されたものを見てください。マウスでドラッグすると、試験の前後に写真を切り替えられます。

 期待して、まずは写真を見たのですが、ぼんやりとしていて、詳細が見て取れませんでした。レポートを読んだら、同じことが書いてありました。この写真では解像度が足りません。

 残念ながら、次のレポートを待つしかなさそうです。

 しかし、この不完全なレポートについて、日本のマスコミは触れることなく、地滑りがあったことだけ報じています。これでは読者に十分な内容を伝えられないはずです。

 

 


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