北朝鮮の再突入体は未だ未完

2017.8.15


 military.comによれば、米情報当局者は北朝鮮が核弾頭をアメリカに到達しうる大陸間弾道ミサイルに搭載できることを強く確信する一方で、専門家たちは爆弾がアメリカへの飛行で生き残りえると信じていません。

 彼らは金正恩の核爆弾のノウハウについて延々と続く疑問に言及します。北朝鮮は核兵器を何度もうまく展開して、目標に命中させることができましたか?。武器システムは、地球の大気に素早い弾丸の約10倍の速さで再突入するとき、熱とストレスによってばらばらになりますか?。

 「私は北朝鮮が現時点で、ミサイルがどれくらい精密かについて、良好な手法を持つとは思いません」と「the International Institute for Strategic Studies」の専門家、マイケル・エレマン(Michael Elleman)は言いました。「彼らは爆弾が移動を生き残るかどうか、再突入技術が本当に持ちこたえるかどうかを知りません」。

 北朝鮮は隣国を攻撃できる短距離ミサイルを持っています。北朝鮮は米領グアムに届く中距離ミサイル、ハワイとおそらくは米西海岸に届く長距離ミサイルと共にテストしました。中・長距離ミサイルは未だ開発されていて、彼らが本当に目標を攻撃できるかは依然として疑問です。

 金正恩はミサイル用語の「再突入」として知られているものをマスターするために、さらにテストしなければならないと、専門家は信じます。そのプロセスは地球の大気に15,500 mph(毎秒7km)で再突入する時に、直面する高熱と力から核弾頭を保護することを含みます。

 「原則として、金正恩はアメリカを核兵器で攻撃できます」と、元「Lockheed Martin's Research and Development Laboratory」の科学者で、アメリカの武器査察任務のミサイル専門家としても活動した、エレマンは言いました。「実際には、私は彼らは失敗するよりはしばしば多く活動する何かを得るところから、おそらく半年から1年間だと考えます」。

 北朝鮮の防衛と情報部門と弾道ミサイル開発の世界的に認められた専門家、ジョセフ・バーミューデス・ジュニア(Joseph Bermudez Jr.)は同意します。

 「これらの事を共に設置して、それらを機能させることは大変な挑戦であり、彼らはまだ信頼できる再突入体を生産する能力を示していません。それは実在する核兵器を収納するものです」と彼は言いました。「思い出してください。彼らはごく数回これらのシステムを試しただけでした」。

 しかし、バーミューデスは、北朝鮮はそれを見出すために順調であると言いました。

 米当局社も、金正恩の計画が完全に成熟するまでは、時間の問題だと考えます。

 国家情報長官、ダン・コーツ(Dan Coats)は5月、議会に金正恩が北朝鮮がミサイルに適するに十分に小さい弾頭持っていることを示すために、核弾頭設計図とミサイルの機体の横で写真撮影されていると言いました。

 同じ月、防衛情報局長、ヴィンセント・スチュワート中将(Lt. Gen Vincent Stewart)は議員たちに、金正恩は再突入体の技術面でまだ作業しなければならないものの、それは「その作業をするための十分な試行錯誤をするかの問題です。彼らは物理学を理解しますので、それは単に設計の問題です」と言いました。

 コーツとスチュワートは北朝鮮が7月4日に大陸間ミサイルの最初のテストをする前に証言しました。7月28日、北朝鮮は長距離のICBM、火星14号の二度目の試験を行いました。

 二度目の飛行試験は北部の島、北海道で日本のNHKテレビが運営する屋上カメラに捉えられました。ビデオを分析したエレマンはミサイルは着水の前に崩壊しただろうと結論し、北朝鮮がまだ再突入体と取り組んでいることを示唆しました。

 「私は再突入体がプロセスのかなりの後半で失敗しただろうと言いました」と、38Northの顧問、ジョン・シリング(John Schilling)は言いました。

 シリングは北朝鮮のミサイルの成功はペイロードの重量にも依存すると言いました。それは核兵器のに熱を遮蔽する再突入体システムを加えた重量です。北朝鮮は500〜600kgの間の重量のものを作れます。そのサイズのものは西海岸の目標に達するかもしれないと、シリングは言いました。しかし、北朝鮮はより東方を攻撃するには、より軽いものを作る必要があります。

 「ミサイルは射程を達成するために軽い必要がありますが、生存するために十分に堅牢である必要もあり、これら二つの事柄はお互いに争います」とシリングは言いました。「軽すぎることは、ペイロードがあまりにも脆くて移動を、特に終端の大気圏への再突入で生き残らないという点で問題です」。


 記事の最後の部分は、特に重要でないので、省略しました。

 火星14号が再突入体が燃え尽きた話は、フェイスブックの方で取り上げて、NHKのカメラがとても素晴らしい証拠を撮影したと称賛しました。なのに、NHKを含めた日本のメディアはまったく取り上げず、日韓米の当局がその方向で結論を出してから報じるという有様でした。

 この記事はその話を裏付けるものです。1日にも38northの分析を紹介していますが、重ねて、他の専門家の意見も載せました。(1日の記事はこちら

 どうも、本当に重要な情報は無視して、どうでもよい情報だけ流れる傾向が日本にはあります。

 

 


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