米軍内の性的暴力が僅かに減少

2017.5.2


 military.comによれば、米国防当局者は月曜日、軍隊内の性的暴力の報告が昨年、若干増加したといい、犠牲者の半分以上が彼らの不満に対する消極的な対応と報復を報告しました。

 しかし、国防当局者は、昨年行った匿名の調査は、15,000人に満たない隊員が望まない性的接触の犠牲者と自らと述べ、性的暴力との戦いで多少の進展があったことを示したと言いました。それは2014年の調査よりも4,000人少なくありました。

 性的暴力は非常に過小報告される犯罪なので、国防総省は問題を追うために匿名調査を用います。

 新しい数字は月曜日に公表されています。事前にデータについて語る許可を得られていないため、

 10年以上、国防省はもっと多くの人が性的暴力とハラスメントを報告するよう奨励しようとしてきました。同省はより多い報告はより多くの犠牲者が対処を求めることを可能にするといいます。

 全体で、2016年に提出された性的暴力の報告は6,172件で、前年は6,083件でした。最大の増加は海軍で怒り、5%のより多い報告がありました。空軍では3%の上昇がありました。陸軍と海兵隊では僅かに減少しました。

 報復は特定するのが難しく、国防省は何年間も測定結果を調節してきました。同省は大事でありながらも違法ではない、より深刻な職場の懲罰と社会的冷遇を区別しようとします。

 2年前、ランド社(RAND Corporation)の研究は、性的暴力の犠牲者の約57%は指揮官や仲間から報復に直面したと思っていることが明らかにしました。議会のメンバーは、報告や不平の結果として不当に扱われた性的暴力の犠牲者を含めた告発者を保護する素早い手順を求めました。

 その時に示されたデータは、多くの犠牲者が報復に燃える行為を、法的な報復の定義に合わないオンラインでの冷遇を含めた、社会的な反発と呼ぶことを示しました。当局は報復の認識についてより広範な理解を得ようとしています。

 それらは彼らを処罰したり、刑事訴訟手続きを取り下げるよう圧力をかけることとは反対に、指揮官が彼らを守るために犠牲者を調停したり異動させる時に、事態を撲滅するためにより多くの論題と分析を加えました。

 結果として、昨年、犠牲者の58%が数種類の「否定的な態度」に、32%だけが法的に報復と説明できる状況に直面したと言いました。これは職業上の報復、管理上の行動や処罰を含みます。2015年に38%がそうした行動を報告しました。

 昨年、報告で少し増加したにも関わらず、当局者は匿名の調査に集中しました。調査は2年おきに行われて、静的な接触のより広範な範囲を含みます。

 2012年、調査は26,000人の隊員が、不適切なタッチから強姦につながるいじめを含む、望まない性的接触の犠牲者だといいました。この数字は議会を怒らせ、もんだに着手するために新しい法律と規則に関して広範な議論を引き起こしました。

 調査は安定した低下を示しました。月曜日の報告は14,900件が報告されたことを示します。それらの8,600件は女性、6,300件が男性でした。男性よりも多くの女性が望まない性的接触を経験したと言ったのは、これが最初でした。軍隊にははるかに多い男性がいて、女性の犠牲者の総数はより高く、パーセンテージによるものとしても、女性はより多くの望まない接触に直面しました。

 男性による報告の減少はいじめ事件が減少した可能性があることを示すと、当局者は言いました。

 2年前とほぼ同じ、女性の約21%がセクシャルハラスメントに直面したと言いました。男性のパーセンテージは少し下がりました。


 米軍にはかねてから性的暴力の問題があることが分かっていますが、対策に取り組んでいるのも事実です。こうして調査を行い、報告書も公表します。これが自衛隊と違うところだと私は思っています。

 改善したようですが、数字が小さいので、次の調査でどうなるかは分かりませんね。また増えるかも知れません。

 法整備が効果を出しているかを見極めたいですね。

 米軍はこのように数字を公表するからよいのですが、他の軍隊ではそもそも問題を認めていないところもありそうです。ロシアの特殊部隊は力が強いものが生き残ればよいという世界です。

 気になっているのは、自衛隊にこういう問題に対処する気があるかどうかです。報じられているところでは、自衛隊内のセクハラ、パワハラはかなり酷いのです。どういう文化を隊内に創り上げていくかという意識なしに、健全な部隊は生まれないと思うのです。

 米軍の性的暴力は当サイトで何度も取り上げていますが、それは自衛隊内での同じ問題を減らす手がかりになると思っているからです。

 

 

 


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