イスラム国のナンバー2を殺害か?

2017.4.3


 alarabiya.netによれば、イスラム国の指揮官、アブ・バクル・アル・バグダッディ(Abu Bakr al-Baghdadi)の副官と考えられるアヤド・アル・ジュマイリ(Ayad al-Jumaili)が金曜日に空爆で殺されたとイラクの報道官が土曜日に言いました。

 アメリカが主導する同盟軍は、現在はイラク国営テレビが早朝に報じた情報を確認できないと言いました。

 ジュマイリは他のイスラム国指揮官とともに、シリア国境に近いアル・カイム地域(al-Qaim)でイラク空軍が行った攻撃で殺された、と軍情報報道官は言いました。

 「空軍機はアル・カイムのダーイシュの司令部に対して正確な攻撃を行い、ダーイシュの二番目の指揮官、アヤド・アル・ジュマイリ、別名アブ・ヤヒラ(Abu Yahya)、戦争大臣を殺しました」と国営テレビは軍情報当局の声明を報じました。

 アメリカとイラク当局は、バグダッディはモスルの戦闘を戦う作戦指揮官と頑健な支持者を見捨て、いまは砂漠に隠れていると信じます。

 イラク国営テレビは、ジュマイリの死を発表する公式メディアとして最初のものとなりました。ジュマイリは2003年のアメリカの侵攻で倒されたサダム・フセイン(Saddam Hussein)の下で情報将校でした。

 専門家によれば、ジュマイリはイラクとシリアでアムニヤ(Amniya)として知られ、バグダッディに直接責任を負う最高警備局を指揮しました。

 モスルの損失はイラクでイスラム国の領土支配を効果的に終わらせるものの、アメリカとイラク当局は、グループが地下に潜り、アメリカ主導の侵攻に引き続いたもののような武装闘争を戦う準備をしています。

 バグダッディに関する最後の公式報告は2月13日にイラク軍からありました。

 イラク軍のF-16は彼が他の指揮官と会議をしていると考えられた家を攻撃したと、彼らはいいました。

 専門家によれば、グループの主要メンバー40人以上が同盟軍の空爆で死亡しました。

 バグダッディは公式に後継者を指名しませんでした。


 既出の事項は省略して紹介しました。

 米軍は要人を狙った空爆の成果を確認するために死体のDNA鑑定までします。現地に人を派遣して、死体からサンプルを集めて、すでに収集しているサンプルと照合します。

 イラク軍は多分、幹部が集まるという情報と爆撃後の通信傍受程度で確認するのでしょう。

 だから、幹部がいると考えられた場所を空爆して成果がなにかあったことは確認してよいでしょう。ジュマイリの死体が確認されない限りはなんとも言えません。

 太平洋戦争でも、米軍は日本軍指揮官の死体から身元を確認することに熱心で、大佐クラスも死体を確認しています。海兵隊員には将校の死体を見たら上官に報告しろと命令が出ていたのでしょう。上官は上級司令部へ報告し、軍情報部に連絡し、担当官がやってきて死体の階級証と名札を調べるのでしょう。

 こういう調査も戦争では必要です。

 

 


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