南スーダン軍が戦闘のために人道組織を移動

2017.3.5


 sudantribune.comによれば、南スーダン政府は大きな軍事作戦に備え、ユニティ州(Unity)のメイヤンディット(Mayendit)の飢餓に見舞われた地域から人道支援組織を撤退するよう命じました。

 南スーダン軍の情報将校は土曜日、彼らが活動する地域が現在、元第一副大統領レイク・マシャル(Riek Machar)と組む武装反対勢力グループを掃討する必要があるために、政府の決定は人道組織の安全を確保することを目的としているといいました。

 「これらの決定の目的は国民の緊急救援活動を否定するものではありません。これらの組織が彼らにとって安全ではない地域で活動するため、彼らの活動に安全な環境を作るためです」と軍情報筋は土曜日にいいました。

 「彼らはレイク・マシャルの反乱軍が荒廃を引き起こした地域にいます。そして、故にこれらの地域は掃討される必要があります。これら反乱軍は一掃される必要があり、これは州内のロウ・ヌエル(Lou Nuer)で現在我々が行っていることです」と彼は付け加えました。

 南スーダンの国連事務総長の特別代表、デイビッド・シアラー(David Shearer)は金曜日に声明を出し、人道組織はメイヤンディット地域を引き揚げるよういわれ、軍事攻撃がユアイ(Yuai)とモトト(Motot)での彼らの活動を中断させたといいました。

 「国の東部のユアイとモトトで、人道組織はSPLA(政府軍)とSPLA-O(反政府軍)の戦いのために立ち去ることを強制されました。彼らの施設と補給品は引き続いて略奪されました」と声明はいいました。


 記事の前半だけを紹介しました。

 要するに、南スーダン軍は虐殺を行いたいので、人道組織がその場にいると邪魔だから移動させたということです。安全のためだとかいう理由で騙される訳にはいきません。人道組織は地元の軍隊から、戦闘があるから移動しろ、安全を保証できないといわれると、それに抵抗することはできません。拒否すれば、戦闘中の事故に見せかけて殺される恐れがあるからです。

 これが戦乱の国、南スーダンの現状です。日本が南スーダンを助けているという日本政府の説明は実に空虚です。

 

 


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