イラク空軍がはじめてシリアを空爆

2017.2.25


 military.comによれば、金曜日にはじめて、イラクの地上軍がモスル(Mosul)西部へ前進した時、イラク空軍はシリア内部のイスラム国の目標を攻撃しました。

 イラクのハイダル・アル・アバディ首相(Prime Minister Haider al-Abadi)は声明で、空軍が国境を越えたブカマル(Boukamal)ハシーバ(Husseibah)を攻撃し、イスラム国によるバグダッドでの最近の爆弾攻撃への対応とシリアでの民兵の作戦の関連で行ったと発表しました。

 イラク空軍司令官は、イスラム国に対する空爆はF-16によって未明に行われ、成功したといいました。匿名を希望した指揮官は、彼らは首相の命令で実行したといいました。


 記事にはモスル作戦についても書かれていますが、大半が既知の事実なので省略しました。

 ブカマルはアル・ブカマル(Albu Kamal・kmzファイルはこちら)として知られる街のことです。ハシーバはイラク領内の国境に隣接する街で検問所があります。ハシーバの西、シリア領内にも家があるので、それを攻撃したという意味かも知れません。

 いずれの街もユーフラテス川沿いで、交通の要衝です。

 多分、イスラム国民兵が集結しているとの情報から空爆を行ったのでしょう。必要に応じて、イラクがシリア国内も空爆する方針であることが確認されたことになります。

 

 


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