米政府代表団が南スーダンを訪問へ

2017.2.21


 sudantribune.comによれば、ドナルド・トランプ大統領(President Donald Trump)の政権は今週、戦争を終わらせ、荒廃した東アフリカの国家へ平和をもたらす方法を評価するために、ジュバ(Juba)へ代表団を派遣します。

 米当局者は彼ら自身で評価を行い、国家的対話が宣言された下での環境とそれが包括的で回復性があるかを理解するために、サルバ・キール大統領(President Salva Kiir)を含めた主要な政府当局者と会います。

 最高位の南スーダン外交官は月曜日、訪問の目的はサルバ・キール大統領が2016年12月に開始した国家的対話を支援するために政府とどう活動するかが最善かを知るためだといいました。

 「我々の社会の4分の1に伝わっているとおり、新しい米政権は和平のためにあり、政権交代のためではありません」と匿名を希望する外交官はいいました。

 「新政権は和平のためにあり、彼らは政治的な違いを解決する唯一の方法は暴力によってではなく、サルバ・キール大統領が行っているような平和的な対話によってであると信じます」と彼はさらにいいました。

 3人の代表団は木曜日に南スーダンのジュバに到着します。

 南スーダン外交官は訪問を、米新政権の南スーダンに向けた意志を示すものとして歓迎しました。

 2016年12月14日、キール大統領は包括的国家的対話のプロセスを行うよう要請しました。

 ジュバでの国会演説で、彼は信用があり、誠実で、信頼される著名な政治家が主導する政治的プロセスは率いられるといいました。

 しかし、12月20日、政府を支持することで知られる30人の委員会メンバーを指名しました。

 一方、オブザーバーはSPLM-IOやその他の反対勢力グループが欠けていると指摘しました。

 反対勢力グループは提案された政治的プロセスを行う前に、本物の和平が必要だと指摘します。

 その他の者たちは、大統領自身が議長を務めるプロセスに反対し、武装グループすべてを参加させるために国外で開催することを要請しました。


 この訪問はトランプ政権の南スーダン政策がどうなるかを決める上で重要です。細かい説明は聞きたがらないトランプ大統領だから、南スーダンを担当する者たちの意見をそのまま受け入れるでしょう。

 問題は説明と異なる展開になった場合、トランプは担当者の責任を問い、怒り狂う性格だということです。事前に予測される未来を説明しておいても、トランプには通じません。彼は聞いていないという態度をとるのが常です。問題がおきたら、それは担当者の行動や判断に問題があったとしか彼は考えません。そうなるとトランプ政権は混乱し、収拾がつかなくなります。

 担当者たちはどうなるか分からない南スーダン情勢をどうトランプに説明するのかが注目されるところです。分かりやすい説明を好むトランプのためには、キール大統領の尻を叩いて、さっさと国家統一を成し遂げろという可能性があります。人道的問題について指摘する可能性はより低そうです。

 

 


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