海兵隊最高指揮官が交通事故を批判

2017.11.22


 military.comによれば、海兵隊指揮官のロバート・ネラー大将(Gen. Robert Neller)は火曜日、飲酒運転を疑われる海兵隊上等兵が関与した日曜日の沖縄での人命を失った交通事故の調査で海兵隊は日本当局と完全に協力していると言いました。

 日本の法廷は「彼に起きるものは何であれ判決を下します」とネラー大将は沖縄県警に21歳のニコラス・ジェームズ・マックリーン上等兵(Pvt. 1st Class Nicholas James-McClean)と身元を確認された海兵隊員について言いました。彼はおそらく刑事告訴されます。

 月曜日の時点で、ジェームズ・マックリーン上等兵は地元警察に拘束されていると、海兵隊報道官は言いました。

 「もちろん、我々はそれが起きないことを願いましたが、起きてしまいました。この一個人は悪い間違いをしたようにみえます」とネラー大将は、ヴァージニア州アーリントンの硫黄島記念碑での儀式に引き続いて、記者グループに言いました。

 地元警察は、地元時間で日曜日の午前5時25分頃、2トン軍用車両が沖縄の那覇市の交差点でミニトラックと衝突したとき、ジェームズ・マックリーンの血中アルコール値は法定制限の3倍だったと言いました。

 在日米軍も声明で、「(事故で)アルコールが要因だったかもしれません」と言いました。

 日本の報道記事は、ジェームズ・マックリーンの車両は赤信号で走っていたように見えたと言いました。

 海兵隊員は軽傷を負いましたが、ミニトラックの運転手、61歳の平良英正(Hidemasa Taira)は地元病院で後刻死亡しました。

 ネラー大将は事故は、米軍基地の駐留に対して大規模で継続的な抵抗がある島で、よき隣人であろうと努める22,000人の沖縄にいる海兵隊員に影響してはならないと言いました。


 記事の後半は省略しました。

 アメリカの愛国心を象徴するような場所で、アメリカの記者たちは平気で沖縄での事故について大将に質問しているようです。日本の記者たちはどうなのでしょう?。

 ネラー大将の発言は、明らかに海兵隊の活動へ事故が影響することを恐れていて、要するに、組織の心配しかしていないように見えます。

 週末だから外出したか、基地内のバーで酒を飲んだのかもしれません。しかし、日曜日に早朝の任務があるのなら、酒は飲まない方がよかったかもしれません。飲酒して寝ると、アルコールが抜けるまでに余計に時間がかかるからです。しかし、血中アルコール値が制限値の3倍というのですから、相当量を飲んだと推定されます。

 明らかに自己管理ができていないことになりますが、海兵隊自体が任務前の飲酒について節制ができていないと言わざるを得ません。ネラー大将は個人の問題に帰していますが、実は組織の問題です。任務前に飲酒を禁じる時間を決め、隊員に守らせるべきです。

 先日判決が出た兵士虐待事件の被告も、基地内で飲酒していました。どうも、海兵隊の中にはひろく飲酒の傾向があるようです。その実態を調査して、規則を見直す必要があります。飲酒で気分を紛らすのではなく、なにか建設的な趣味でも身につけて、それに熱中することで海外勤務のストレスを和らげるべきかもしれません。

 しかし、ネター大将の発言から、問題が根本から解決されることはなさそうです。

 

 

 


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