連邦議員らがバグダールへの給与支払いに反対

2017.11.21


 military.comによれば、連邦議員百人が米陸軍にバウ・バグダール(Bowe Bergdahl)に、タリバンに拘束中に数万ドルになった可能性がある、いかなる未払い給与をも与えないよう求めています。

 アーカンソー州選出の下院議員リック・クラウフォード(Rep. Rick Crawford)と元兵士1人、議員たちが主導して、11月15日に陸軍長官ライアン・マッカーシー(Army Secretary Ryan McCarthy)への書簡の中で、バグダールの帰還は喜ばしいが、彼の失踪を取り巻く環境は懸念があるままだと言いました。

 「少なくとも、我々はバグダール2等兵の行動を知っています。法廷で告白した彼の脱走により、戦友の命を危険にさらしました」と彼らは書きました。「不名誉除隊と軍曹から2等兵への降格を受けても、彼にはかなりの払い戻しを受ける権利があります。

 プレスリリースで、クラウフォード議員は、捕虜になった兵士は通常、捕虜の間に累積された交戦給(hostile-fire pay)と基本給に加えて約15万ドルの特別補償金を受けると言いました。軍の給与表によれば、バグダールは交戦給約13,500ドルと2等兵の基本給約84,000ドルを受ける権利があるかもしれません。

 「私は給与が払われるに値するとは考えません」と爆弾処理技術者として務めた元軍曹、クラウフォード議員は言いました。「我々は常になった。戦時捕虜を祖国へ連れ戻すために、我々の権限ですべてを行いますが、バグダールが捕虜になった環境と脱走の告白からして、私はその給与を与えるのが適切と思いません」。

 書簡は「彼を探そうとして戦死した者たち」に言及しますが、バグダールの旅団(第25歩兵師団第4旅団戦闘団(空挺)第501歩兵連隊第1大隊ブラックフット中隊)の下士卒の最高指揮官ケン・ウルフ最先任上級曹長(Command Sgt. Maj. Ken Wolf)は、彼を捜索中に死んだ兵士はいないと言っています。

 しかし、バグダールの裁判は、彼を探す任務中に負傷した生存者の証言を含みました。狭い檻に拘束され、監禁者に殴打されていたバグダールも捜索者が苦しんだ負傷が気の毒だと証言しました。

 いつ陸軍がバグダールの払い戻し問題を決定するかは不明です。広報官へのコメントの要請にはすぐに返事がありませんでした。

 議員はまだ陸軍の最高位の民間人をまもなく辞めるマッカーシーから話を聞いていません。上院は先週、防衛業界の巨人、レイセオン社(Raytheon Co.)のトップのロビイスト、マーク・エスパー(Mark Esper)を陸軍長官にすることを確認しました。


 こういう議論は出てくると思っていました。しかし、陸軍は過去の事例を調べ、それと同等の判断をするものと思われます。

 愛国者気取りのトランプ大統領が選んだ、新しい陸軍長官も、前例には逆らえません。軍幹部が勧告する案をのむと思われます。

 その軍幹部も、こういう事例が多くあるわけではないことから、慎重に調べを進めているでしょう。結論は批評に値するものである必要があります。個人のセンスで決められる訳ではないのです。

 また、バグダールの捜索で死者が出たと事実関係を誤認している声明であることからも、陸軍はこの要請を重視しないかもしれません。

 

 

 


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