日本沖で米駆逐艦がタグボートに衝突

2017.11.19
同日 14:00追加


 military.comによれば、米駆逐艦が日本沖合で日本のタグボートと衝突して、最小の損傷を受けたと米軍は言いました。

 第7艦隊からの発表によれば、誘導ミサイル駆逐艦USSベンフォールド(USS Benfold)は、推力を失い、船へ流されたとき、相模湾で曳航訓練に参加していました。

 「どちらの船でも負傷者はなく、ベンフォールドは側面の削り傷を含めた最小限の損傷を受け、完全な損傷評価の最中です」と声明にはあります。

 海軍によれば、駆逐艦は自力航行し、洋上にあり、日本の商用タグボートは横須賀港へ向けてほかの船で曳航されていました。

 事故は調査されると海軍は言いました。


 今年起きたほかの衝突事故に関する記述は省略しました。

 今回は、曳航訓練の最中ということで、おそらく、ベンフォールドが推力を落として、タグボートに曳航されるための手順を訓練していたのでしょう。その最中に潮に流されて、お互いに接近していた船同士が衝突したのです。

 本来は、ロープをつないでタグボートにベンフォールドが曳航される手はずだったのでしょう。

 タグボートが壊れて航行できなくなったのだから、タグボート側はかなりの損傷を受けたと考えられます。

 さらに詳細が発表されるのを待ちます。

 国内報道では「同艦隊や第3管区海上保安本部によると、同日昼頃、同艦が訓練中、ロープがタグボートのスクリューにからまり、動けなくなったタグボートと同艦が接触した。同艦は船体が破損したが、自力航行可能という。」とのこと。

 この記事の情報は初期情報に基づいていたようです。ロープが絡まったのが本当でしょう。そうだとすると、これは米海軍の責任が大きいと思われます。

 曳航するために発射したロープがタグボートに乗らず、それがタグボートのスクリューに絡まった可能性が高いといえます。

 

 

 


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