米陸軍がバグダールへの払い戻し・補償を検討中

2017.11.11


 military.comによれば、米陸軍は脱走兵のバウ・バグダール2等兵(Pvt. Bowe Bergdahl)が志願するしないに関係なく、約30万ドルとタリバンに捕らわれていた間に蓄えたその他の恩典を払い戻すことを決定することになっています。

 捕虜になった兵士は通常、捕まっている間に蓄えた交戦給(hostile-fire pay)と基本給に加えて、約15万ドルの特別補償を受けます。

 しかし、バグダールが払い戻しを受けるべきかどうかの決定は明確なものではありません。

 国務省は彼が捕らえられ、テログループが彼が行きていることを示すビデオを公表された後の数日間、バグダールを「行方不明・拘束下」にあると報告しました。

 しかし、バグダールは法廷で任務放棄で有罪を認め、陸軍が戦時捕虜で、そのために払い戻しと補償を受ける資格があるかを考察するのを難しくしました。

 「私の理解では、彼が捕虜になってから現在まで、各時点での彼の任務状態の管理上の決定があります」と陸軍当局者は「the Army Times」に言いました。

 「何が彼の義務だったかを明らかにするために、基本的に捕虜になった点から出発しなければなりません」。

 当局者は、5年間の監禁の間、彼が基本給を蓄えただけの可能性があると言いました。

 しかし、バグダールは基本的な払い戻しの資格がないかも知れず、軍に金を借りすらあるかもしれません。

 当局者によれば、陸軍は捕虜だったことで支払いを払われるべきでないかや、アメリカに帰ってから支払われすぎたかを決定することができます。

 「裁判の結果に基づいて、陸軍はバグダール軍曹の給料と手当を見直しています」とランディ・テイラー中佐(Lt. Col. Randy Taylor)は言いました。

 「彼の最終的な給料と手当は国防総省の政策と陸軍の規則に基づいて決定されます」。


 この決定がどうなるかは予測し難い。

 捕虜と脱走の関係をどう評価するかは、法令と過去の事例などを元に決定されるでしょう。軍法務官でもなければ、そんな情報を検討することはありません。

 恐らく、過去にも持ち場を離れた後に捕虜になった兵士がいるはずです。そのときの対応が今回の事件を検討するために使われます。また、バグダールに脱走の意図、つまり二度と軍に戻らないという決意があったかは明瞭ではなく、バグダールは何度もタリバンの拘束から逃げようとしたと証言しています。起訴内容も「脱走罪」ではありませんでした。

 タリバンがビデオを公開した直後から捕虜だったと認定する方法もあります。

 この決定はバグダールの件だけでなく、今後起きる類似する事件の根拠ともなります。法務部の腕の見せ所ですね。

 

 


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