ラッカでイスラム国に撤退交渉はせず

2017.10.12


 alarabiya.netによれば、アメリカが率いるイスラム国と戦う同盟は水曜日、シリアのラッカ(Raqqa)に立てこもったイスラム国民兵数百人が撤退する交渉を受け入れる気はないと言いました。

 同盟軍の報道官、ライアン・ディロン大佐(Col. Ryan Dillon)による発言は、同盟が市内に閉じ込められたままと見積もられる民間人4,000人を安全に避難させる方法を考えている時にありました。

 同盟軍はイスラム国民兵が人間の盾として民間人の一部を拘束していて、戦闘が民兵が掴んでいるラッカの最後に残った薄片のために最終段階に入った時に、彼らが脱出するのを妨げていると言いました。

 ユーフラテス川沿いの街は戦闘によるひどい損害を受けてきて、活動家は6月以降、民間人1,000人異常が殺されたと報告しました。

 国連はラッカに8,000人が捕らわれていると見積もり、すべての紛争関係者に民家人を守るためにあらゆる手段をとるよう求めています。

 国連は9月はシリアで民間人にとって2017年で最悪の月だったと言いました。

 ディロン大佐はアラブ人とクルド人当局の地元政府、ラッカ市民会議はラッカ戦が最終段階に入ったとき、民間人の安全な避難を確保するための議論を導いていたと言いました。

 しかし、会議の誰がラッカ市内で話しているかは明らかではありませんでした。

 クルド人が率いる軍隊。シリア民主軍はアメリカが支援する地上戦を主導しています。

 「我々はラッカを安全に脱出することができる民間人に一定のよい進展を見ています。傾向は残っている民間人をそこから出すためのラッカ市民会議によるより広範な活動に変わりました」とディロンは言いました。

 彼は月曜日以降、少なくとも700人が街から避難したといいました。

 しかし、ディロン大佐は市内に残る民兵の運命についての議論は無条件降伏に集中していると付け加えました。

 撤退の交渉は同盟としての我々が絶対的に一部分としたり、同意しないことです」とディロンは付け加えました。

 300〜400人の民兵が、街のスタジアムと病院を含めた、ラッカの約4平方kmに閉じ込められていると考えられています。

 病院が彼らの主要な司令部である一方で、スタジアムは民兵によって、武器庫と刑務所として使われていると考えられています。

 ディロン大佐は過去3週間で、上級指揮官を含む民兵15人がラッカで降伏し、イラクとシリアで過激派グループの力が両国で衰えるとき、傾向はイラクでも見られます。

 ディロンは少なくとももう一人の主要な人物が脱出しようとして、民間人の中で逮捕されたと言いました。

 ラッカの戦いは6月から始まりましたが、素早いスタートの後、イスラム国による強硬な抵抗はクルド人が率いる戦闘員による前進の速度を遅くしました。

 一方、街への空爆は、明らかに避難と会談を可能にするために、減ったように見えました。

 同盟軍は火曜日にラッカ近くで5回の空爆を報告しました。


 戦うか死か、という選択は前から出ていた話なので、無条件降伏も目新しくはありませんが、具体的に対処法として議論する段階に来ているようです。

 戦況は最終段階と言いいます。市内のスタジアムを中心に面積が4平方キロの円を描くと、下の図のようになります。まだ、しばらくの戦いが必要なようです。

図は右クリックで拡大できます。

 降参したイスラム国戦闘員にはテレビ局がインタビューして、改心した様子を全世界に放送してほしい。そうすることで、一時は無敵に見えたイスラム国戦闘員も人間であることが示され、テロリストの志願者が減ると期待できます。シリア民主軍はそういうプロパガンダにも協力してほしい。これまでの対テロ戦で、不足しているのは、こういうテロを沈静化するためのプロパガンダだと思っています。

 

 


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