イラク軍がモスル東部をほぼ制圧

2017.1.19


 alarabiya.netによれば、アメリカが支援するイラク政府軍は水曜日、作戦開始後3ヶ月間で、街の北部からイスラム国民兵が潰走した後、彼らがモスル(Mosul)東部の完全支配にあると発表しました。

 この達成は「大きな勝利」だと対テロリズム部隊指揮官のタリブ・シャグハティ中将(Lt. Gen. Talib Shaghati)はいい、イラク軍の成功を「前代未聞」と説明しました。

 モスルのすぐ東にあるバルテラ(Bartella)で記者に話したシャグハティ中将は、計画は現在、街の西部を取りもどすために作成されているといいました。

 彼はその作戦の一部がいつ始まるかについては詳しく言いませんでした。

 水曜日の前進はイラク軍が過去数日にわたりモスル東部のイスラム国が支配する地域への前進を激化し、街を分断するチグリス川に接近したあとに起こりました。

 民兵による強固な抵抗、戦闘により家に閉じ込められた大勢の民間人、悪天候が兵士の前進を遅めました。

 彼の部隊は未だに川岸に沿ったゴアバト地区(Ghabat)に前進しているというイラク特殊部隊のアリ・フセイン少佐(Maj. Ali Hussein)によれば、しかし、モスル東部でチグリス川に沿ったいくつかの包囲地帯で衝突が続いています。

 小火器の発砲が聞こえ、少なくとも民間人1人が迫撃砲の砲撃で負傷しました。

 シャグハティ中将がモスル東部を完全支配したと主張したにも関わらず、アブドル・アミル・ラヒード・ヤアー・アラー中将(Lt. Gen. Abdul-Amir Raheed Yar Allah)ら一部の現場指揮官も、東部は完全に解放されておらず、前進は未だに続いているといいました。

 モスルが州都のニナーワー州(Ninevah)での作戦を指揮するヤアー・アラー中将は、特殊部隊はモスル東部での任務を終えたといいました。


 記事の後半は省略しました。

 完全かどうかは別として、すでにモスル東部の戦況が覆ることはありません。一部の民兵は西岸へ逃げ、さらなる対決の準備をしていますが、それも時間の問題です。

 特殊部隊がこじあけ、あとは人数が多い陸軍にまかせ、残兵を掃討したり、爆発物を除去しているのです。特殊部隊はしばらくは休憩ということになります。

 現在までのイラク軍の損耗に関する情報は僅かしか出ておらず、西岸を制圧するのに十分かが分からないのが気になるところです。

 

 


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