モスル東部は完全占領目前

2017.1.18


 alarabiya.netによれば、イラク特殊部隊は火曜日、モスル(Mosul)東部のイスラム国の支配地域深くへ前進し、陸軍部隊は街北部の軍基地の中で民兵と戦ったと、軍当局はいいました。

 イスラム国はアメリカが支援する作戦が始まってから、3ヶ月間で東部地区の大半から追い出されました。

 イラク軍はモスルを北から南へ分断する河に沿った広い地域を占領しました。

 軍が差し迫っているという東岸全体の占領は、軍と特殊部隊、精鋭警察部隊が、まだ民兵に完全支配される街の西への攻撃を始めることを可能にします。

 イラク対テロリズム部隊(CTS)は、イラク軍が支配する地域の側面にある東ニナーワー地区(Eastern Nineveh)とソウク・アル・ガナム地区(Souq al-Ghanam)へ前進したと、サバー・アル・ヌーマン報道官(Sabah al-Numan)はいいました。

 特殊部隊はいま、月曜日に戦ったアンダラス地区(Andalus)とシュルタ地区(Shurta)を支配したとヌーマンはモスルで記者にいいました。

 「CTSが責任をもった東の軸はほとんどすべて完了し、我々は東側全体の解放を発表するでしょう」と彼はいいましたが、時期は特定しませんでした。

 別の軍の声明は、CTSがさらに3マイル北西で河に近いアル・ムハンディシーン地区(al-Muhandiseen)も占領したといいました。

 平行した前進で、街北部のイラク軍はキンディ軍基地(Kindi)へ移動し、内部で武装勢力と戦っていたと、軍将校はいいました。

 10月に攻勢が始まってから、総計で約80カ所のモスル東部の地区60カ所以上が奪還されたとヌーマンはいいました。

 前進は改善された戦いの戦術と異なる軍の部署間の調整のおかげで、新年にペースを増したと、米軍とイラク軍の当局者はいいます。

 さらに南ではイラク連邦警察の緊急対応部隊がチグリス東岸の多くを確保しました。

 これらの部隊の報道官、アブデル・アミル・アル・モハメダウィ中佐(Lieutenant-Colonel Abdel Amir al-Mohammedawi)は、一部のイスラム国戦党員が民間人を人間の盾として使い、川を越えてボートで逃げたといいました。「彼らは東岸から西へ、女性と子供を連れてにげました」と彼はいいました。


 記事は一部を紹介しました。

 キンディ軍基地はモスル大学の北にある一帯です。(黄色で囲まれた部分)

図は右クリックで拡大できます。

 いよいよ東岸が制圧される日が近づきました。これまで何度も書いているので繰り返しませんが、時間はかかりながらも、目標に向かって着実に進んでいます。

 

 


Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.