イラク軍がモスル大学を完全制圧の見込み

2017.1.15


 alarabiya.netによれば、土曜日、二日目の激戦の中、モスル大学の中でイスラム国と戦うイラク特殊部隊は施設内で衝突し、武器を造るのに使われる化学物質も発見しました。

 「まだ衝突があります。我々は大学に入り、技術研究所、歯学部と古文家財学部を掃討しました」と、対テロリズム部隊のアブドル・ワハブ・アル・サーディ中将(Lieutenant General Abdelwahab al-Saadi)は施設の中で記者にいいました。

 「これからの数時間で、完全に解放できるでしょう」と彼はいいました。

 対テロ部隊は大学の食堂に集まっていました。彼らが地域の地図を広げると、イスラム国と疑われるドローンが頭上を飛び、彼らは撃ち落としました。

 イラク軍はイスラム国が兵器を造るのに使う化学物質も見つけたと、対テロ部隊指揮官、サミ・アル・アリディ(Sami al-Aridhi)はいいました。


 記事の最後は省略しました。

 昨日も書きましたが、モスル大学は広大な敷地を持つ施設です(下の図の黄色で囲まれた部分)。

図は右クリックで拡大できます。

 進展が予想以上に早いようです。大学の建物は大きくても、住宅地のように多くはないので、制圧が楽だったのかも知れません。

 サーディ中将が記者を大学構内に入れて記者会見を開いたのは、自信の表れです。状況に余裕があることを感じさせます。

 いよいよ西岸地域の制圧が見えてきました。南部の状況がよく分かりません。モスル空港の近くまで来ていることは間違いありませんが、その後、どうなっているのでしょうか。

 

 

 


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