北朝鮮のSLBMの初期分析

2016.8.27


 映像を元に、北朝鮮が24日に打ち上げたSLBMについて検討しました。

 まず、気になるのが1段機体に点火した瞬間、火花のように噴煙が飛び散ったことです。これは水上にミサイルを打ち上げるための空気圧の圧力が強すぎるのか、1段機体の推力が弱いか、点火のタイミングが早すぎるのかと思います。

図は右クリックで拡大できます。

 アメリカのトライデントミサイルの発射映像を参考に掲載します。1段機体の点火は北朝鮮のよりも、ずっと適切に思われます。

 下は今回の北朝鮮の打ち上げ映像です。

 気になるのは潜水艦から垂直に打ち上げられるはずのミサイルが、やや傾いていることです。前回の実験に比べると傾斜は少ないのですが、本当に潜水艦から打ち上げたのかは少し疑問です。水中にプラットフォームを置いて、そこから打ち上げた可能性もあります。下は前回の実験の模様。 潜水艦から打ち上げたように装うには、プラットフォームからも垂直に打ち上げるべきと思いますが、なぜかこうなっています。

図は右クリックで拡大できます。

 高度があがってから、ミサイルの末尾から火花が落ちるのも奇妙です。これは1段機体の切り離しではありません。タイミングが早すぎますし、実際、機体は切り離されません。何か部品が破損して落下した可能性があります。

図は右クリックで拡大できます。

 近くに撮影のための船が浮かんでいるのが見えますが、潜水艦から打ち上げる場合、安全のために、さらに距離を置くようにも思えるのです。 本当に潜水艦から打ち上げた可能性もありますが、水中プラットフォームを使った可能性も否定できないと思っています。

 北朝鮮がいうほどの大成功ではなかったと思われます。

 


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