米国連大使が南スーダンの暴力に憤慨

2016.8.17


 16日付けのsudantribune.comによれば、アメリカの国連大使、サマンサ・パワー(Samantha Power)は、先月、南スーダンの首都、ジュバ(Juba)で外国人支援活動家とジャーナリストに対する攻撃があったとする報告に憤慨するといいました。

 月曜日に公表されたプレス声明で、パワー大使は南スーダン軍の兵士が、ジュバの支援活動家の施設で攻撃を行ったといいました。

 「南スーダン国民を助けようとしている勇敢な個人に対する攻撃は、人道主義そのものへの攻撃です」。

 彼女は無辜の民間人は保護を受けるに値し、南スーダン政府は必要に応じて、その仕事をしなかったと非難するといいました」。

 「この3年間の紛争を通じて、南スーダン政府は繰り返して殺人と性暴力を免責することを許してきました。これは終わらせなければなりません。南スーダンの指導者たちは、この事件を調査し、これらの臆病で残忍な攻撃をした者へ責任を課さねばなりません」と彼女は付け加えました。

 パワーは12,000人規模の国連派遣団が支援施設への攻撃を知った時に対応できなかったとも非難しました。

 彼女は政府がジュバの米大使が連絡した後で対応部隊を送ったといいました。

 「我々は国連平和維持軍が助けの要請に応える能力や意思がないことを深く懸念しました。我々は国連による調査の結果を要請し、待っており、これらの申し立てが立証された場合は素早い補正行動を要求します」とパワーは強調しました。


 記事は一部を紹介しました。後半は省略しました。

 省略した部分に、キール大統領がNGO職員の保護を強化すると述べたことが書かれています。どこまで信じられるかは疑問ですが。

 このように、支援している対象国に対して、議会からも声が出るのが普通のはずです。

 最近、日本の議員から南スーダンに関して何か意見を聞いたことがありますか?。ありませんよね?。

 最も若い国を支援するために自衛隊を派遣したのに、議員から何の声も出ないのが、不思議の国ニッポン。危険を冒して自衛隊を出しているのだから、もっと議論があってよいはず。なのに何もありません。

 ジブチに行ってきた稲田朋美防衛大臣は何かコメントを出したのでしょうか?。まだ、何も聞いていませんけど。

 これだから、日本政府の国際貢献はおかしいというのです。派遣することに意義があるのであって、あとはどうなっても気にならない。支援している国の軍隊が支援団体を攻撃し、性暴力を行っても、気にならない。

 話になりません。

 


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