南スーダンで市民が外国軍に反対するデモ行進

2016.7.27


 sudantribune.comによれば、市民と学生数百人が、南スーダンの国連平和維持軍を強化するために追加の兵士を派遣するアフリカ連合の最近の提案を拒否することを狙いとした平和的なデモ行進のために民間の社会活動家に参加しました。

 抗議者達はワウ市(Wau)の国連派遣団(UNMISS)のオフィスへ向けた彼らの請願を示すために、ワウ・モリド(Wau Molid)の遊び場から主要な市場を通って、州知事のオフィスまで行進しました。

 「外国の地域の軍隊を国内へ派遣するな」と彼らは叫びました。

 請願の中で、抗議者達は国連のメンバー国の3ヶ国を、南スーダンの主権を軽視すると非難しました。

 市民団体の代表、サンティーノ・マドゥト・ウチャラ(サンティーノ・マドゥト・ウチャラ)は、国連平和維持軍の後退的な役割を認めるものの、南スーダンは国家として尊重される必要があると言いました。

 男子学生の友愛会は、請願の中で、外国部隊は石油のような南スーダンの天元資源に興味があるだけだと言いました。

 ワウ市の国連事務所に向けられた請願は「国連は南スーダン政府が、この国の指導層が停戦、大赦、軍事法廷の確立を命じるような、自身の問題を解決する能力を持っていることを知るべきです。それは現在、この国で過去の暴力で行われたあらゆる犯罪に対処する上で機能しています」と部分的に読めました。

 請願はさらに「我々は外国部隊の介入を強く拒否し、非難し、糾弾し、主権を持つ南スーダンを認めることを提案します」と読めます。

 市民団体のメンバーは南スーダンがイラク、リビア、ソマリア、アフガニスタンで起きたことに遭遇してはならないと警告しました。

 これらの国々は国連の介入にも関わらず安定していないと、彼らは言いました。

 グループは、国連は追加の外国軍を派遣するよりも、南スーダンで和平合意を実行することを支援するよう訴えました。

 州知事、アンドレア・メイヤー・アチョ(Andrea Mayar Acho)は、抗議者に彼らの請願が国連と大統領のオフィスに要求したとおりに届くことを保証しました。


 記事は一部を紹介しました。

 ワウ市はジュバから500kmのところにあり、南スーダンで3番目に大きい街です。アル・ガザール州の州都でもあります。ディンカ族が多く住んでいます。よって、このデモ行進も草の根というよりは、キール大統領の指示で行われたものと考えられます。

 ヨーロッパとのつながりが長いせいか、メッセージの内容がよく練られており、西欧受けしそうです。

 


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