統合監視・評価委員会がマシャル交替を批判

2016.7.25


 sudantribune.comによれば、南スーダンのサルバ・キール大統領(Salva Kiir)は首都ジュバ(Juba)で、ヌエル族の指導者たちと会談を行いました。

 ヌエル族の指導層はキール大統領の指導力と政府を支持すると表明しました。

 sudantribune.comによれば、南スーダン紛争解決に関する合意(the Agreement on the Resolution of the Conflict in South Sudan: ARCISS)の下で設立された統合監視・評価委員会(The Joint Monitoring and Evaluation Commission: JMEC)は、レイク・マシャル第一副大統領(Riek Machar)を交替させるという土曜日の進展を批判しました。

 副議長のアルフレッド・ラド・ゴア(Alfred Ladu Gore)と事務局長のデイエク・マソク・デイング(Dhieu Mathok Diing)はマシャルを支持したためにタバン・デン・ガイ(Taban Deng Gai)に脅されたとされています。

 これはガイをキール派に離脱したと非難したマシャルが金曜日に彼を派閥から排除したあとに起きました。

 ガイの支持者、エゼキエル・ロル・ガドコウス(Ezekiel Lol Gatkuoth)はFMラジオ局「ミラヤ(Miraya)」で土曜日に、ガイがキール大統領によって副大統領に指名され、日曜日にオフィスに入り、月曜日から仕事を始めるといいました。

 sudantribune.comによれば、南スーダン政府は7月8日にジュバで起きた衝突は失敗したクーデター未遂だったと言いました。

 しかし、誰が首都でのクーデター未遂を行ったかは言いませんでした。


 記事は一部を紹介しました。時間がないので、本当に肝心な部分だけを選んで書きました。

 キール大統領はヌエル族の指導者を抱き込んで、着々とマシャル追放を進めています。ヌエル族指導者が自発的にキール大統領に従っているのか、脅されているのかは分かりませんが、多分、後者でしょう。

 JMECの批判は当然ですが、ガイがマシャル派を脅した話が書かれています。詳細は分からないものの、これがマシャルが彼を追放した理由でしょう。裏では有力者の引き抜き合戦が盛んなようです。こうやって偽りの民主主義を作り上げて、近隣諸国や国際社会の目を欺こうという計画です。

 前に首都で衝突が起きた時も、キール大統領は副大統領が自分を殺そうとしてクーデターを起こしたと主張しました。同じパターンを踏襲していることにも注意が必要です。

 


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