国連事務総長がリビアのイスラム国が瀕死と指摘

2016.7.21


 alarabiya.netによれば、潘基文国連事務総長(Secretary-General Ban Ki-moon)は、リビアのイスラム国は最後の拠点で打ち負かされる否定しようがない可能性に直面しており、北アフリカ諸国と地域の他の部分に散開しそうだといいました。

 事務総長は国連安保理への新しいレポートで、リビア、チュニジア、アルジェリア、エジプト、マリ、モロッコとモーリタニア、モーリタニアのイスラム国戦闘員の人数の国連加盟国の見積もりを2,000〜7,000人の間の範囲だといいました。

 潘事務総長は、ある加盟国は最近、リビアでのイスラム国最後の拠点、シルト(Sirte)に3,000〜4,000人のイスラム国戦闘員を報告したといいました。

 しかし、彼は最近のイスラム国への攻勢の結果、現在のシルトのイスラム国は1,000人を下回り、街から逃げた彼らの大半は、リビアと隣国へより小さく、地理的に分散した細胞へ再配置され、再編成されたようだといいました。

 潘事務総長は、国名を示さない加盟国によれば、イスラム国のチュジニア人戦闘員数十名はすでに攻撃を行う意図をもって母国に戻ったといいました。

 事務総長はレポートで、リビアと隣国への外国人戦闘員による脅威は、リビアの現在の政治的分断は、軍事力を高めるためにイスラム国とアルカイダ傘下グループにすでに積極的に徴用された外国人戦闘員を惹きつけるために続くといいました。


 記事は一部を紹介しました。

 前から指摘しているように、イスラム国が北アフリカに転戦することを防げば、彼らの勢いは止まります。それが実現しそうで非常に嬉しく思います。

 しかし、イスラム国は不安定で、石油などの収入源がある国なら、どこにでも進出します。より小さな細胞へ姿を変えることで、捕捉しにくくなるので、警戒を解くことはできません。

 


Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.