南スーダン派遣隊の付近でも戦闘があった模様

2016.7.11


 sudantribune.comによれば、南スーダンの対立する派閥の高官と軍将校は声明を出し、両者は日曜日に異なる場所3カ所で戦闘が再開したことで相手を非難し、主要な支配者が彼らの軍に対する統制の範囲に疑いを生じさせました。

 衝突はSPLA-IO(マシャル派)の基地で、第一副大統領レイク・マシャル(Riek Machar)の住居でもあるジュベル(Jebel)に集中しました。

 当局者と目撃者は、サルバ・キール大統領(President Salva Kiir)の軍隊が、サイモン・ガトウィッチ・デュアル将軍が拠点とする反政府勢力の総司令部を攻撃したと言いました。

 道路上の検問所周辺の武装した部隊の陣地を軍用ジェット機が舞う中、重砲の砲撃が行われる結果となった、対立する軍隊の間で勃発した新しい衝突の原因は直ちに特定できませんでした。

 ジュベルの戦闘は収まったものの、散発的な銃声が聞こえ、市民は家から首都の国連基地へ逃れました。

 国連当局者は、迫撃砲がジュバの彼らの施設へ着弾したと言いました。

 激しい銃声がグデレ地区(Gudele)と、空港の近くの住宅地のソンニピンニ地区(Thonypiny)でも聞こえました。

 当局は空港近くの発砲の原因を、酔った兵士が空へ撃ったと考え、状況をコントロールしようとして、その他の兵士に撃ち返させました。

 目撃者は、空港での発砲で、命令を受けていない兵士が重砲とRPGを無作為に撃つのがみられたと言いました。

 大統領報道官、アテニー・ウェク・アテニー(Ateny Wek Ateny)は声明で、日曜日朝にジュベルで起きた新しい衝突は、反対勢力軍の急進派将校の仕業だったが、政府派できるだけ短期間で全般的な治安状況を平常へ戻すために最善を尽くしていると言いました。

 「これは今朝のジュベル地区での発砲は、SPLM/A IO(マシャル派)の、もはや第一副大統領マシャル博士の統制を受けない急進的将校の仕業であると、国民に伝えるものです。SPLM/A IOのこれらのグループは和平合意を救う試みの中で、状況を整えるよりも戦争を選んでいます」とアテニーは声明の中で言いました。

 大統領の側近は、反対勢力軍の隊員が彼らの兵舎へ退却を余儀なくされたあと、散発的な発砲は現在鎮まったと主張しました。

 「キール大統領が兄弟のレイク・マシャル博士と共に平和を維持すると決めたので、状況は現在は穏やかで、平常へ戻っています。従って、国民が共存するために必要な事ですから、部族の宿営地ではなく、仲間の同胞として、我々は国民に穏やかさを取り戻し、集中し、互いの便宜を図るように訴えます。大統領と副大統領のボディガード間の金曜日の無謀な対決の結果として命を落とした者たちの殺害に対して、復讐が行われてはなりません。すべての国民が、全面的な無秩序に陥ることから国を救うために、和平を受け入れる時です」。

 しかし、マシャルの報道官、ジェームズ・ガデット・ダク(James Gadet Dak)は、彼らの軍隊が政府軍引退する攻撃を始めたとの報道を否定し、武装した反対勢力の総司令部が、この地域から移動しようとしたものの、街の中心部へ退却を余儀なくされた政府軍から攻撃を受けたのだと言いました。


 記事は一部を紹介しました。

 まだ、地名のある場所の位置をすべて確認しておらず、関係者の主張も矛盾しているため、正確な状況を分析できていません。

 自衛隊の派遣隊に関していえるのは、彼らが空港の中にいることで、その近くで戦闘が起き、「命令を受けていない兵士が重砲とRPGを無作為に撃つ」ような状況が起きたらしいということです。

 大統領宮殿も空港に近いのですが、それよりも近い場所で戦闘が起きた可能性があり、事態は非常に切迫していると思われます。空港と大統領宮殿の位置関係が分かるように航空写真を示します。

 時間がないのでこれまでにします。出来るだけ早く、状況の分析を完了させたいと思います。

写真は右クリックで拡大できます。

 

 


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