アメリカがシリア難民一万人を受け入れへ

2016.7.1追加
2016.7.2 9:25


 alarabiya.netによれば、アメリカは難民への対応を増やしており、10月1日までに1万人のシリア難民を移住させる政権の目標を達成しそうだと、木曜日に高官が言いました。

 バラク・オバマ大統領(President Barack Obama)は2016会計年度にアメリカに移住させる難民の数を劇的に増加させるよう要請しました。

 しかし、官僚主義、テロの恐れ、不十分な保安チェック、難民の流入を阻止しようとする議会の努力は、進展を大統領の目標の遙か下に置きました。

 国土安全保障省のジュー・ジョンソン長官(Jeh Johnson)は、米政府は保証した進展と初期のハードルの克服に向けて、保安チェックを増やしたと言いました。

 アメリカはシリア難民については5千人を超えたところだと、ジョンソンは言いました。

 昨年のパリのテロ事件の後、共和党の大統領候補者、ドナルド・トランプ(Donald Trump)を含む批評家は、監視が行き届かない難民の流入を通じて、イスラム国がアメリカに侵入しようとしていると警告しました。

 今月早く、議会の公聴会でCIA長官、ジョン・ブレナン(John Brennan)は、過激派グループは難民の流入、密輸ルート、非合法の旅行手段を含め、様々な方法で西欧に工作員を持とうとしていると警告しました。

 トランプは問題に飛びつき、より綿密なシステムが確立するまで、中東からの難民入国を即時停止するよう求めました。

 トランプはポッドキャスト「National Border Patrol Council」で、「我が国は現在、シリア人を移住させなくても十分に大きな困難を抱えています。彼らはイスラム国かも知れません。彼らがそうだと、誰が知っていますか。しかし、我々はそれを直ちに止めさせるつもりです」と言いました。

 ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)は昨年、米政府はシリア人移住計画を65000人へ拡大すべきと言いました。

 トランプは有権者に、クリントンが中東の難民に数千億ドルを費やし、米国内すべてのスラム街を再建しようとしていると警告しました。

 事実調査サイト「PolitiFact」は、この主張を「ケツに火(pants on fire)」レベルの嘘と評価しました。


 記事は一部を紹介しました。

 「PolitiFact」は声明の真実性を「Truth-O-Meter」というメーターで評価することを目的としています。6段階評価で、数字が減るほど誠実性が下がります。「ケツに火」は最も下のランクですね。

  • 真実(TRUE) 声明が正確で大きな誤りがない。
  • ほぼ真実(MOSTLY TRUE) 声明は正確だが、説明や追加の情報が必要。
  • 半分真実(HALF TRUE) 声明は部分的に正確だが、重要な詳細を無視したり、文脈を離れた引用がある。
  • ほぼ嘘(MOSTLY FALSE)
  • 嘘(FALSE )
  • ケツに火(PANTS ON FIRE)

 中東のニュースサイトもトランプを批判するようになっていることが分かります。

 難民の受け入れは日本が最も立ち遅れている支援活動です。しかし、安倍首相は先月、前例のない画期的な政策を打ち出しました。2017年から5年間でシリア難民を150人も留学生として受け入れるというのです!

 アメリカが今年10月までに平らげる数字の1.5%を何年もかけて実行するというのですから、「自己責任」を理由に自国民すら守らない日本人としては信じられないほど太っ腹です。この動きは国際社会から高く評価されて、日本が国際社会において名誉ある地位を占めることは間違いありません。来る参議院選挙も与党大勝は確実です。


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