米海軍が艦速よりも装甲と兵装を重視

2016.6.21


 military.comによれば、米海軍は戦闘艦の速度と兵器と重装甲を引き替えます。

 水上戦担当のピーター・ファンタ海軍少将(Rear Adm. Peter Fanta)は、目標は大小すべての戦闘艦の攻撃力を増やすことだと言いました。

 沿岸用戦闘艦には、この夏に水平線を超えるミサイルの設置が始まります。

 「船を十分な早さで建造できないので、現在持つ船それぞれをより致命的にしなければなりません」とファンタ少将は言いました。

 戦闘艦の2つのバージョンは、浅瀬や沿岸の水域で活動するために、手頃で素早い艦という海軍の目標を達成するために製造の速度をあげました。

 50mph(時速80.5km)を上回る能力を持つ艦は、浅瀬で活動するためにプロペラとラダーの代わりに舵を切れるウォータージェットを使用します。

 それらは水上戦、対潜や機雷除去任務のために交換可能な任務用モジュールを装備するために建造されています。

 これと対照的に、610フォート(185.9m)のズムウォルト級駆逐艦のマイケル・モンスーア (Michael Monsoor)のようなより大きなマルチ任務用艦が土曜日にバス鉄工所(Bath Iron Works)で命名されました。

 しかし、目を見張る要素は増加する費用(最新版は4億8200万ドル〜5億6300万ドル)と、艦があまりにも軽武装、軽装甲だとの説明責任局の批判によって影を潜めました。

 12月と1月の注目された故障は、信頼性についてさらなる疑問を引き起こしました。USSミルウォーキー(USS Milwaukee)はヴァージニア州で海軍基地へ40マイル曳航され、USSフォートワース(USS Fort Worth)はシンガポールで故障しました。

 どれくらいの速度が重さが加わるために失われるかは不明です。


 記事は一部を紹介しました。後半にどんな変更が行われるのかが書いてあるのかと思ったのですが、あまり記述がなくて、時間もないので省略しました。

 これまで、装甲を犠牲にしても速度を重視してきた海軍艦の流れが変わるようです。戦闘艦が戦いに生き残るには、敵を早く攻撃するか、攻撃をかわすか、攻撃を受けても致命的損傷をうけないことです。これまでは速度を上げることに重点が置かれてきましたが、視点が変わることになります。

 説明責任局は会計検査院と訳されることもありますが、業務の内容が日本の会計検査院とかなり違うので、私は直訳するようにしています。ここは質問を受けた事柄について徹底的な調査を行い、報告します。そのためには国防総省の兵器製造にも文句を言うのです。

 この変更により、戦闘力が実際にどう変化するかが気になりますが、内容が分からないので評価はできません。

 


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