領域の現象でイスラム国がより過激に

2016.5.2


 alarabiya.netによれば、今年、イスラム国の攻撃は、このグループがかなりの領域損失に対応するため、特にイラクとシリアで増加したと、シンクタンクのIHSは日曜日に言いました。

 2014年中期に民兵組織が躍進してからどの3カ月間の期間よりも多く、イラクとシリアで2016年最初の四半期に891回の攻撃がありました。

 これらの攻撃は2,150人を殺し、過去の3ヶ月の期間よりも44%増え、1年近くで最高の四半期計となりました。

 「このグループは複数の角度から強い圧力を受けるようになったため、一層多くの大量に犠牲を出す暴力に頼っています」と、IHSジェーン・テロリズム・武装勢力センター(IHS Jane's Terrorism and Insurgency Center)の長、マシュー・ヘンマン(Matthew Henman)は言いました。

 米軍はイラクのイスラム国の領域は2014年のピーク時よりも40%、シリアでは20%縮まったと見積もります。

 IHSはリビアでイスラム国の攻撃が増えたことも報告します。


 記事は一部を紹介しました。

 イスラム国が過激になろうとも、領域の現象で外部との交通が難しくなり、増援が減ったことを考えると、攻撃を激化することは得策ではありません。特に、自爆攻撃という、確実に味方が減る戦術を使うのならなおさらです。自分たちの全滅を確実にするだけです。

 しかし、イスラム国がリビアへの転戦を決めているのなら、これは当然の推移です。そこに注意する必要があります。これを利用してイスラム国を殲滅に追い込むような戦略を誰か考えているのでしょうか?。米中央軍はそれを検討しているのでしょうか?。

 


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