南スーダン北部で紛争当事者が戦闘

2016.4.18


 「voice of america」によれば、南スーダンで反政府指導者レイク・マシャル(Riek Machar)が首都ジュバに到着する直前、政府軍と反政府軍の間で戦闘が報告されました。

 反政府南スーダン軍(SPLA-In-Opposition: SPLA IO)は政府軍がユニティ州(Unity)ルブコナ郡(Rubkona)の基地を攻撃したと言いました。

 政府は戦闘があったことを認めましたが、衝突について反政府軍を非難しました。

 反政府軍の副報道官ディクソン・ガトラク少佐(Major Dickson Gatluak)は政府軍が反政府派が支配する地域を水曜日と木曜日に攻撃したと言いました。

 「政府はルブコナ郡のターケイ(Turkei)と呼ばれる特定の地域で、我々の防衛拠点に対して攻勢を開始しました」とガトラク少佐は言いました。

 「彼らはワーク(Waak)の我々の防衛拠点とユニティ州の北部周辺でいくつかの地域も攻撃しました」

 ガトラク少佐は政府と同盟する民兵は、8月の和平合意に明記される停戦に繰り返し違反したと言いました。

 政府軍報道官、ルル・ルアイ・コアン准将(Brigadier General Lul Ruai Koang)は二者が交戦したことを認めましたが、政府は彼らが国民と資産を守る通常の役割と呼ぶものを行ったのだと言いました。

 「反政府軍の一部がウィコック(Wicok)と呼ばれる場所の牛の野営地から牛を略奪しに行きました」と彼は言いました。

 「彼らは牛の所有者数人を攻撃し、牛を何匹か盗みました。我々がしたのは脅威に対処することでした。我々は民間人を守るために行きました。すべてはそうして始まりました」。

 コアン准将は反政府軍はこの地域から数が不明な牛を盗んだと主張しました。

 コアンとガトラクはどちらも、両方が損失を被ったと言いましたが、犠牲者の数は明らかにしませんでした。

 ガトラク少佐は、政府軍は単に和平が実行される前に、より多くの土地をつかもうとしているだけだと言いました。

 「彼らは集結地点から我が軍を押し出そうとしています。それは受け入れられません」と彼は言いました。

 「しかし、我が軍は彼らが来たワンシエン(Wancien)とベンティーウ(Bentiu)から来た増援部隊も押し戻すことができ、彼らを撃退できました。これは和平実行に向けた障害の一つですから、我々は本当にこれを非難します」。


 記事は一部を紹介しました。

 政府軍が和平前に領地を増やそうとしたのか、北部で首都への部隊移動をけん制しようとしたのかは、明確には分かりません。戦闘に参加した兵数や犠牲者の数が分からないためです。直感的には、そう大きな戦闘ではなかったように思えますが。

 停戦前に領地を増やそうとするのは、戦争でよく見られることです。そう大きな動きではないと思われますが、こういう状況での和平が実現するとは考えにくいものがあります。

 


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