北朝鮮が中距離弾道ミサイル打ち上げに失敗

2016.4.16


 military.comによれば、建国者の誕生日を祝う北朝鮮のミサイル発射は失敗に終わったと米国防当局者が金曜日に言いました。

 「それは成功しなかった、火のような、破滅的な打ち上げにおける試みでした」と国防総省報道官、ジェフ・デイビス大尉(Capt. Jeff Davis)は言いました。

 彼は米当局者は未だに評価中ですが、東海岸の弾道ミサイルの打ち上げに通常使われない位置からの打ち上げだったことを考えると、道路機動型ミサイルのようだと言いました。

 韓国の通信社「聯合」は、アジアと太平洋の遙か彼方の米軍基地に到達できる「ムスダン」が打ち上げの数秒後に空中で爆発したとの出典不明の記事を報じました。

 匿名を希望する米当局者は、ミサイルはムスダンだったようだが、決定的な結論は出ていないと言いました。

 韓国・米当局によると、失敗にも関わらず、北朝鮮はもう一つのムスダンを機動型発射機に置いていて、平壌はそれを打ち上げるだろうと聯合は報じました。

 アシュトン・カーター国防長官(Defense Secretary Ash Carter)は、南シナ海で空母ジョン・C・ステニス(USS John C. Stennis)が停泊する間に記者と話し、アメリカは打ち上げが失敗だったと考えるが、それはその種の行為を必要としない地域における、北朝鮮によるもう一つの挑発だったと言いました。

 匿名の米軍高官は、米戦略司令部のシステムが北朝鮮のミサイル打ち上げ失敗と評価したものを探知し、追跡したと言いました。

 北米航空宇宙防衛司令部(The North American Aerospace Defense Command)は北朝鮮からのミサイル打ち上げは北アメリカに脅威をもたらさなかったと言いました。

 韓国国防部は、東海岸から金曜日に打ち上げられたミサイルは短距離、長距離ミサイルどちらかは直ちには分からないと言いました。

 北朝鮮のミサイル打ち上げは日本とグアムの米軍施設に到達するのに十分な3,500kmの射程の中距離ミサイルのテストを準備していると、韓国で推測されている間に起こりました。


 昨日、このニュースは九州地方での地震に隠れ、まったく報道されませんでした。しかし、打ち上げに成功していれば、3,500kmという射程からして、間違いなく日本上空を通過したはずです。地震がなければトップニュースになっていたことでしょう。このように、日本の安全保障に関する報道や政府の対応は相対的に動いており、絶対的ではないのです。これは大きな欠陥です。

 中距離弾道ミサイルであることを証明するには、少なくとも日本を通り越える程度の距離にミサイルを飛ばして、その性能を証明する必要があります。

 まだ一発が発射台にあるようですから、北朝鮮は問題点を解決したら打ち上げられるでしょう。今度は報道されるのでしょうか?。迎撃のためのイージス艦はすでに出発しているのでしょうか?。疑問点だらけです。

 


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