南スーダン:将軍23人の首都入りは中止

2016.3.23


 voice of americaによれば、南スーダン政府は今週、昨年8月の和平合意の手順を実行するために12月からジュバ(Juba)に住んでいる約600人の(反政府派の)先発隊のホテル代を支払うのを止めると言いました。

 先発隊は反政府派指導者、レイク・マシャル(Riek Machar)がジュバへ来るための準備もしています。

 南スーダン外務大臣、バルナバ・マリアル・ベンジャミン(Foreign Minister Barnaba Marial Benjamin)は、政府は三カ国(米、英、ノルウェー)と統合監視評価委員会(JMEC)が支払いを止めてからホテル代を支払い始めたといいました。

 「この和解が成立した時、和解に責任がある人たちは三カ国でした。そして、彼らはホテルで彼らに支払っていました。しかし、三カ国は突然止め、長くは支払わないと言いました。そこで政府は彼らにしばらくの間支払うと申し出ました。政府は彼らの最後の2ヶ月間支払っていました」と彼は言いました。ベンジャミン大臣は政府はもう支払う余裕はないと言いました。

 さらに、彼は南スーダン政府は、両者が和平合意のもとで統一政府を形成するプロセスを始めるためにマシャルが今ごろはジュバにいると予測したと言いました。「今のところ、我々は最初の副大統領、マシャル博士がやってきて、統一暫定政府を形成するために就任する確かな日を持てずにいます。我々は彼は就任して政府を形成するためにジュバに来る代わりにアフリカを旅行していると聞いています」。

 この展開は3月21日に到着することが予定された将軍23人の派遣が急遽中止になった時に起こりました。

 反政府派報道官、ウィリアム・ガジャス・デン大佐(Colonel William Gatjiath Deng)は「政府は将軍23人を輸送する件で深刻な障害を置きました。東ナイル州の知事、チョル・ソン・バロク(Chol Thon Balok)は、中央政府から通知がなかったので、将軍23人がマラカル空港(Malakal)に着陸したら彼らを投獄すると言いました」と言いました。

 デン大佐は将軍23人は国連南スーダン派遣隊(UNMISS)の航空機でジュバを通過する代わりにマラカルを通過していると言いました。「ジュバからマラカルまでUNMISSの航空機はヘリコプターで来ます。マラカルから彼らはパガット(Pagat)へ来ます。それから燃料補給のためにパガットからマラカルへ戻ります。そしてジュバへ戻ります。だから、ジュバ地区からパガットへ移動しません」とデン大佐は言いました。

 彼は南スーダン政府を和平合意の実行を妨げたと非難しました。
「彼らは最初の任期を認めないのに第一副大統領がジュバに来なければならないのですから、これが私が政府が和平合意のすべての面で準備をしていないという理由です」

 しかし、ベンジャミン大臣は将軍たちは移動と宿泊施設の手配の問題で旅をキャンセルしたと言いました。「それはまったく正しくありません。彼らは移動を調整することでJMECと三カ国との約束に問題があったのです。将軍たちはジュバに滞在する費用を誰が支払うかが明らかでありません。彼らは少なくとも三カ国かJMECが誰が宿泊費を支払うかを明確に彼らに言うことを望んでいます。彼らはそれが明らかでないので、それがなぜ彼らが月曜日に来なかったのかの理由の一部です。政府とはまったく関係がありません」とベンジャミンは言いました。


 記事は全体を簡単に紹介しました。

 終わっていますよ、この和平は。

 互いに相手を非難するだけでなく、国連まで含めて非難しています。

 三カ国もせっかくまとまりかけた和平を実現したいなら、宿泊費くらい出せと言いたい。昨日書いたように、この和平はかなり無理にまとめられた印象があります。

 南スーダン政府は明らかに反政府派が首都に常駐するのを嫌っています。次のクーデターの発端となると、彼らは考えています。

 反政府派はこれを機会に、できるだけ権限を拡大したいと考えます。両者の思惑は将来の衝突の原因となります。

 ここは安倍クンの出番ではないですか?。「南スーダンの和平のため、日本が宿泊費を負担しましょう」と言ってみては?。米政府から感謝の言葉があることでしょう。自衛隊をより安全にしたいなら、反政府軍は首都にいない方がよいのかも知れません。しかし、いずれは南下して首都で決戦になるかも知れません。どちらにしても自衛隊が長く南スーダンにいる限り、危険は消えません。

 


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