南スーダン5億ドル盗難事件の報告が公表

2016.12.9


 7日付けのsudantribune.comによれば、5億ドルが南スーダン大統領のオフィスから盗まれた事件で、司法の無能力と不公正があったと「Legal Watch Associate」が結論しました。

 調査結果は容疑者が逮捕、拘束、調査、裁判、有罪判決を受けた時から司法管理の不公正を示します。

 事件には大統領オフィス、財務・経済計画省、南スーダン銀行(BoSS)、「Click Technologies Limited」の職員を含む異なる機関の16人が関与しました。

 1年間にわたって行われた調査結果は、全過程が欠点によって台無しになり、その大半は18ページの事件記録で概説されました。

 調査は、公判、関係機関との1対1のインタビュー、電話インタビューを含めた様々な情報源から情報を集める方法を使って行われ、包括的な報告書が作成されました。

 「Legal Watch Associate」によれば、事件は大統領オフィスから5億ドルが盗まれ、管理責任者のマエン・ウォル・ジョング(Mayen Wol Jong)とイェル・ルオル・コーア事務局長(Yel Luol Koor)が賛成した上でナイロビのジョン・アゴウ(John Agou)に送金されたという噂から始まりました。

 「諜報報告が高官2人を停職処分にするよう大統領を誤解させたという事実にも関わらず、調査の間に嫌疑がかかる5億ドルは見つかりませんでした」と月曜日に入手された報告書はいいます。

 調査が終わったあと、委員会は盗まれたといわれる5億ドルを見つけることができず、委員会は機密の機関を監査する通常の手順を踏まずに大統領オフィスを監査することへ移行したと報告書はさらに付け加えました。


 この事件は知りませんでしたが、最初の方を訳していて、バカバカしくなり、途中で止めました。

 昨日の記事で、2億8,000万ドルが大統領オフィスから消えた件について書きました。その事件は以前に当サイトでも紹介しています(過去の記事はこちら)。

 昨日の記事に管理部長代理が登場しましたが、5億ドル盗難事件には多分、その前任者が関係しているのです。しかも、なくなった金額は2倍近い5億ドルです。

 一体どうして、こうも盗難が連続するのか。こんな腐敗した政府を支援し、「私たちは南スーダンの人たちの平和のために汗を流しています」というのはバカバカしくなってきます。

 事件だけでなく、その後に行われた調査でも問題が噴出したことが、記事に書かれています。

 腐っているとしか言いようがありません。

 



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