中国軍が南スーダンに追加の兵士を派遣

2016.12.8


 6日付けのsudantribune.comによれば、中国が700人規模の国連平和維持軍の一部として兵士120人を派遣しました。

 2番目の平和維持軍の大隊は民間人、人道活動家を保護し、パトロールを行い、警護を提供するために南スーダンにいます。

 南スーダンは7月に、対立する軍隊が首都ジュバ(Juba)で衝突して、数百人を殺し、数千人を退去させ、再開された暴力を経験しました。

 対立する派閥両方の指導者が合意した和平協定にも関わらずです。

 7月の暴力の間に、車両が攻撃された後で、中国人平和維持軍兵士2人が死亡し、別の5人が負傷しました。

 中国は国連安保理の常任理事国5カ国で最も多くの平和維持軍を寄与し、これまでに2,639人を派遣しています。

 6日付けのsudantribune.comによれば、南スーダン大統領のオフィスで、上級スタッフ2人の間で喧嘩があったと目撃者は月曜日にいいました。

 事件はボル・ウェク・アゴス管理責任者代理(Bol Wek Agoth)とサルバ・キール大統領(President Salva Kiir)の甥、シーク・シーク・マシャル(Thiik Thiik Machar)の間で起こりました。

 当局者2人は、シークのためになされた飛び抜けた支払いについて、ひどく言い争ったといわれ、シークは管理責任者代理が仕事を怠けて、大統領オフィスを破産に追い込んだと非難しました。

 シークはさらにアゴスを大統領オフィスの総務部を空け、いつも不必要な注意をひくために大統領のまわりにまとわりつき、責任を怠ったと非難したと、情報筋はいいました。

 しかし、続いて起きた混乱の中、管理責任者代理はシークが予算建てされないものから支払いを要求したと非難することで応えたと伝えられます。

 高官2人は他の同僚らによって制止され、シークは忠津に大統領宮殿施設から去るよう求められました。

 匿名希望のキール大統領の側近は、問題について憤りを表しましたが、職員の士気が大統領の周辺で最近非常に低いと認めました。

 大統領オフィスは最近、約2億8,000万ドルが金庫からなくなったことが明らかになり、注目を浴びました。しかし、当局者は窃盗事件を否定しました。


 中国は石油利権に突き刺さっていますし、PKO活動にも積極的に関わっています。犠牲者が出ても派遣を続ける意味はあるのでしょう。その点、日本はいまのところは大きな経済的な利益はありません。

 日本にとって政治的目的はPKO活動を成功させることだけですが、中国は石油利権の維持も含まれています。だから、中国の増派を日本のそれと同一視しない方がよさそうです。

 その一方で、南スーダン政府中枢は腐りきっているようです。殴り合いの喧嘩が起きるようでは、この国の統制は完全に狂っています。こういう国に理性的な判断を期待することはできません。何が起きてもおかしくはありません。

 



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